免疫プロテイン「アイムP26」が運動による臓器へのダメージを軽減 オルトと早稲田大学が共同研究

学術論文「Biomedicines」/ 実験風景と測定風景

 オルトは27日、早稲田大学と共同研究をおこなってきた激運動由来の臓器傷害の負担軽減に関する研究において、免疫プロテイン原料の「アイムP26」が運動による臓器へのダメージ軽減することを発見したと発表した。同社は、WEBメディア『免疫プロテイン研究所』を運営し、大人のための母乳をコンセプトに国内最高級クラスのプロテイン「アイムプロテイン」の販売など健康食品・栄養補助食品事業を展開している。同研究成果は、学術論文「Biomedicines」の炎症・酸化ストレスの特集号に掲載された。
 激しい運動は、炎症や免疫抑制、胃腸障害などの体調不良を引き起こすが、その原因となる腸管透過性亢進を防ぐためにグルタミンや初乳などが使用されてきた。
 特に、初乳には生育に必要な良質なタンパク質や感染防御に必要な抗体が含まれるが、炎症性サイトカインの産生抑制作用も証明されている。さらに、過免疫化ミルクは、特定の病原体(大腸菌、サルモネラ菌、赤痢菌、黄色ブドウ球菌など26種類の抗原)のワクチンを接種した牛から得られ、病原菌に対する抗体を大量に含み、抗炎症作用も発揮して腸管機能を保護する。
 免疫プロテイン(アイムP26)は、過免疫化ミルクを濃縮したものであるが、男性ランナーを対象として研究を行ったところ、アイムP26が臓器傷害や炎症反応を抑えることがわかった。
 アイムP26とは、母子免疫を応用した過免疫化ミルクを特殊な製法で濃縮し、水に溶けやすくした新しいたんぱく成分である。母子免疫の仕組みを応用した過免疫化技術(HIT)でつくられたミルクを、特殊な製法(特許出願中)で水に溶けやすく、水中に分散しやすくした新しいたんぱく成分で、免疫プロテインに配合されている。

 一般的にプロテインは、植物性や動物性を問わず、水に溶けにくく飲みにくいものであり、商品化に際しては甘味料や香料を添加して飲みやすくするケースが殆どだ。だが、アイムP26は特殊製法によって分散しやすくなっている。
 アイムと早稲田大学は、「激運動由来の臓器のダメージ軽減」「アスリートの体に負担を伴わない非侵襲的(採血などの体への物理的負担がない)試験方法の有用性」の他、「アスリートが安心して使えるアンチドーピング認証(インフォームドスポーツ)の取得」などアスリートの負担軽減に関連する研究等に取り組んできた。
 今後は、アスリートのみならず一般の人を対象とした研究にもフォーカスする。特に、エグゼグティブをサポートすることは、ビジネス界の間接的なサポートにつながり、社会の発展に貢献できるものと期待される。

 また、 アイムP26 製法においては、産地製法にこだわりニュージーランドが原産地である「グラスフェッドミルク」を使用している。飼料に化学肥料やホルモンを一切使用しない、牧草のみで育てたグラスフェッドカウの乳を使用するこだわり抜かれたものになる。

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