母子手帳アプリ通じた早産児やRSウイルス感染症の情報提供開始 アストラゼネカ

 アストラゼネカは28日、 母子モ(本社:東京都)が運営する母子手帳アプリ『母子モ』を通じた早産児や RSウイルス感染症に関する情報提供を11日より開始していることを明らかにした。
 RSウイルスは、2歳までにほとんどの赤ちゃんが感染すると言われており、早産児や生まれつき肺や心臓等に疾患を抱える乳児では感染すると重症化しやすいとされている。
 また、正期産であっても生後6か月未満は感染後重症化するリスクが高いため、該当する年齢の赤ちゃんを持つ全ての保護者に疾患情報や感染対策について知っていただくことが重要だ。
 今回の取り組みでは、母子手帳アプリ『母子モ』を通じて、妊娠中もしくは該当する年齢の赤ちゃんを持つ保護者を対象に、アストラゼネカが作成した早産児や RSウイルス感染症に関する情報を提供する。
 同アプリは、母子健康手帳と併用することで、妊娠から子育てまで切れ目ない子育て支援サービスを受けられるのが特徴。全国 47 都道府県 510 の自治体で
採用されている(2022 年 11 月時点)。
 アストラゼネカでは、『母子モ』を通じて対象となる保護者へタイムリーに適切な情報提供を行うことで、早産児やRSウイルス感染症に関する啓発の輪を一層拡げていく。

 具体的には、母子手帳アプリ『母子モ』登録者のうち、妊娠中もしくは月齢 12 か月以下の赤ちゃんの保護者に対し、アプリの「お知らせ」画面を通じて、アストラゼネカが専門医師の監修を受けて作成した 早 産 児 やRSウイルス感染症に関するポ ー タ ル サ イ ト ( SmallBaby https://www.small-baby.jp/)収載の情報を発信する。
 実施期間は、本年11月11日~23 年 3 月末まで(予定)。なお、自治体で導入している『母子モ』登録者においては、配信状況が異なる場合がある。
 『母子モ』では、妊婦健診等「妊娠中」メニュー、予防接種管理や乳幼児健診の記録、身体発育曲線等の「子育て」メニューを網羅した「母子健康手帳機能」のほか、子育てイベントや地域ニュース等「地域の子育て情報機能」を利用できる。
 『母子モ』は、生理日予測を始めとした女性の健康情報サービスで、アプリの累計ダウンロード数は1800 万以上(2022年2 月時点)の『ルナルナ』等、モバイルサイトを通じたヘルスケアサービスを提供するエムティーアイの子会社、母子モが開発と運営を行っている。
 なお、今回の取り組みは、「i2.JP(アイツードットジェイピー;Innovation Infusion Japan)」というオープンなコミュニティで検討する中で、母子手帳アプリ『母子モ』を通じた情報提供が可能となった。
 「患者中心」の実現に向けて、医療・ヘルスケア業界はどうあるべきか――この難題の解決策を探るべく発足したのが i2.JPである。アストラゼネカは、「患者中心」の実現を目指す中、この活動を通じて RS ウイルス感染症の効果的な疾患啓発について検討していく。

タイトルとURLをコピーしました