道修町薬種中買仲間300年記念神農祭 賑やかに開催 大阪・少彦名神社

左から小城氏、別所宮司、塩野氏、森氏

 大阪の「止めの祭り」として年中行事になっている神農祭(11月22・23日)の宵宮祭が22日、薬の街・大阪道修町の少彦名神社で開催された。道修町薬種中買仲間300年記念神農祭として開催された今年の祭は、3年振りに道修町通の露店、ゆるキャライベントが復活し、2日間でコロナ禍前の5万人を超える勢いの参拝者が詰めかけた。
 今年は、塩野元三薬祖講講長(塩野義製薬名誉顧問)を筆頭に、小城忠明氏(小城製薬代表取締役社長)が祭典委員長、森康誠氏(米山薬品工業取締役会長)が副祭典委員長を努めた。

玉櫛奉奠する塩野薬祖講講長


 午前10時から薬祖講役員らが参加して開かれた神農祭宵宮祭では、修祓、祝詞奏上、お神楽奏上、玉櫛奉奠、撤饌などの神事が行われ、新型コロナ感染収束や薬業界の発展を祈願し、祭りの火ぶたが切られた。
 塩野元三薬祖講講長は、「本年は、享保7年(1722年)、徳川吉宗八代将軍時代に江戸幕府から道修町薬種中買仲間が株仲間として認められ、300年の記念の年となる」と説明。
 その上で、「例年であれば記念行事等を企画し賑々しく開催するところであるが、新型コロナの感染拡大も踏まえて参拝者の集中を避けるための方法を考えながらの斎行となった」と強調した。
 さらに、「とはいえ、本年は、道修町通の露店、ゆるキャライベントが3年ぶりに復活した。大神様のご加護も得ながら、従来のライフスタイルが徐々に戻ってくることを祈念したい」と訴求した。

参拝者で賑わう境内
露店と参拝者、ゆるキャラパレードで従来の活況を取り戻す道修町通り


 道修町通りでは、人気者の“くすりのゆるキャラ”が大集合し、たなみん(田辺三菱)やシンヤくん(日本新薬)、「正露丸くん」などお馴染みのキャラクターが道修町通りを練り歩き、神農祭は従来の活気を取り戻しつつある。
 明日、23日の本宮では、大阪・道修町の神農祭市民公開講座(無観客、後日YouTube配信)が開催され、森下竜一大阪大学大学院医学系研究科寄附講座教授が、「アフターコロナと2025大阪・関西万博」をテーマに講演する。

ゆるキャラ集合  左から正露丸くん、シンヤくん、せんせん、セイロガン糖衣Aちゃん
左から熱さまくん、打破山眠太郎、カルノちゃん、たなみん
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