「MELTz手指運動リハビリテーションシステム」の販売提携契約MELTINと締結 住友ファーマ

30日より回復期リハビリテーション病棟を中心に販売開始

 住友ファーマは30日、同社がMELTINと共同開発し、MELTINが製造販売業者として医療機器認証を取得した「MELTz手指運動リハビリテーションシステム」について、国内での販売提携契約を締結したと発表した。
 住友ファーマは、MELTINから、MELTzについて独占的に供給を受け、同社のフロンティア事業の最初の製品として、同日より、回復期リハビリテーション病棟を中心にMELTzの販売を開始する。具体的には、住友ファーマは医療機関等への情報提供を行い、栗原医療器械店などの流通・販売の代理店を通じて、医療機関等へ MELTzの供給を行う。
 住友ファーマと MELTIN は、今後、MELTzを用いた臨床研究を実施し、そこから得られたエビデンスを基に MELTzに改良を加える予定だ。将来的には改良品を用いた治験を実施し、新医療機器または改良医療機器としての承認取得を目指す。
 MELTzは、「生体信号処理技術+生体模倣ロボット技術」を適用した医療機器で、脳卒中などによる手指麻痺のリハビリテーションにおいて、上肢の筋力を維持、回復させることを使用目的としている。
 手指の運動意図を筋電(生体信号)から識別するアルゴリズムと、本人の運動意図に応じた運動のアシストを行うロボット装置の連動により、手指運動機能リハビリテーションを支援する。
 MELTzの特徴と製品概要は、次の通り。

【特徴】
・ 微弱な筋電を高精度に測定し、高速かつ高精度なアルゴリズムで動きに変換する技術により、意図と動きが瞬時に連動する。

・ 独自のワイヤー駆動技術により、筋肉や腱に相当するワイヤーがしなやかかつ力強く手指を駆動し、力制御が行われることで、大きさも形も異なる様々な物体の把持が可能となる。

・ AI解析技術により、動きの違いによって微妙に変化する生体信号の違いを瞬時に識別し、本人の意図に応じて手の動きをサポートする。

・ 5指独立モーター駆動により十分な力が発揮でき、デバイスを手の甲側に取り付けるため様々な手指の運動機能練習に対応可能である。

【製品概要】
・一般的名称:能動型展伸・屈伸回転運動装置
・販売名:MELTz手指運動リハビリテーションシステム
・クラス分類:クラスII管理医療機器(特定保守管理医療機器)
・医療機器認証番号:304AIBZX00014000
・使用目的又は効果:上肢の筋力を維持、発達又は回復させるために用いることを目的に使用する。
・特定診療報酬算定、医療機器の区分:運動量増加機器
・発売日:2022年9月30 日
・製造販売元:メルティン MMI
・販売元:住友ファーマ

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