尋常性乾癬を対象に開発中の抗体誘導ペプチド「FPP003」 中国で物質特許成立 ファンペップ

 ファンペップは9日、尋常性乾癬を対象に臨床開発開発中の抗体誘導ペプチド「FPP003」について、中国での物質特許が成立したと発表した。
 抗体誘導ペプチドは、患者様の体内で抗体産生を誘導することにより治療効果を期待するペプチド治療ワクチンだ。
 FPP003は、住友ファーマとの共同研究により創生した開発化合物で、日米欧等での世界展開を視野に入れ、尋常性乾癬を対象とする臨床開発を進めている。
 ファンペップは住友ファーマとの間で北米での全疾患を対象とする独占的開発及び商業化権に関するオプション契約を締結しており、中国を含む北米以外の地域についてはファンペップが優先交渉権を保有している。
 なお、同特許成立は、当期業績に影響を与えるものではないが、既に同特許が成立している日本、米国及び欧州等に続き、中国でも本特許の実施について独占排他権が認められたことを意味し、FPP003 開発プロジェクトを強力にサポートするものである。
 難治性の慢性疾患に対しては、バイオテクノロジーを活用した抗体医薬品が有効な治療薬として臨床の現場で広く使用されている。体外で人工的に製造する抗体医薬品と異なり、体内で抗体を産生させる抗体誘導ペプチドは、(抗薬物抗体を原因とする)効果の減弱が起こらず、長期にわたっての治療効果の維持が期待される。
 さらに、免疫細胞が一定期間抗体を産生するため、薬剤の投与間隔(数ヶ月に1回の注射)が長く投薬の頻度が少なくなり、服薬アドヒアランス(服薬遵守)及び利便性の改善により患者様の QOL(Quality of life)の向上が見込まれる。
 ファンペップでは、化学合成で製造可能な抗体誘導ペプチドを、高額な抗体医薬品に対して医療費を抑制する代替医薬品として開発し、先進国で深刻化する医療財政問題の改善にも貢献していく考えを示している。
 同社は、抗体誘導ペプチドの創薬プラットフォーム技術を保有していることを強みとし、大阪大学大学院医学系研究科との共同研究によって抗体誘導ペプチドの創薬研究を行っている。
 FPP003の標的タンパク質IL-17Aは、様々な炎症性疾患の病態に重要な役割を担っており、先行する抗IL-17A抗体医薬品は、尋常性乾癬、関節症性乾癬、強直性脊椎炎及びX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎等の幅広い疾患を対象に薬事承認を取得している。
 なお、FPP003の物質特許の概要は、次の通り。

【発明の名称】 疾患の要因となる生体内タンパク質を標的とするコンジュゲートワクチン
【出願人】 国立大学法人大阪大学 (注)
、株式会社ファンペップ
【特許番号】 ZL201780019328.X
(注)ファンペップは、同特許について国立大学法人大阪大学から独占的な実施権の許諾を受けている。
 

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