乳がん情報へのアクセス支援LINEアカウント「わかる乳がん」の提供開始 アストラゼネカ

 アストラゼネカは7日、LINEアカウント「わかる乳がん」の提供を開始したと発表した。「わかる乳がん」の提供は、乳がん患者や乳がんの不安を感じている人が必要とする情報を簡単に入手できることを目的としたもので、がん研究会有明病院が監修している。
 乳がんは、世界中で最も多く診断されているがんであり、日本において2020年に乳がんで死亡した女性は約1万5000人となっている。乳がんの発症と進行の背景には様々な因子が存在し、例えばBRCA1/2などの遺伝子に変異がある人は、乳がんの発症するリスクが高くなる。
 また、乳がんにはいくつかのサブタイプがあり、サブタイプによって治療が異なるため、患者ごとに必要とする情報も異なる。従って、乳がん患者や乳がんの不安がある人が正しい情報を必要な時に簡単に入手し、理解できる環境の整備は重要だと考えられる。
 アストラゼネカは、「患者さんを第一に考える」を企業バリューのひとつとして、患者を中心とした治療支援等の推進に取り組んでいる。
 LINEアカウント「わかる乳がん」は、その企業バリューを実現するためのアクションであり、アストラゼネカでは、乳がん患者が安心・納得して治療を受けられるよう、今後も尽力していく。
 わかる乳がんLINEアカウントの概要は、次の通り。

◆治療や生活に役立つ幅広い情報
・精密検査の内容を解説
・乳がんの特徴や基本的な治療などを解説
・患者さんが抱きやすい疑問について、チャットボット形式のFAQ
・診断から治療まで患者さんの体験談を掲載

◆解説記事と動画でわかりやすい

◆利用方法


・LINEアカウントを利用中の人=二次元コードあるいはURL( https://lin.ee/93UoUsA )よりアクセスのうえ 友達登録して利用

・LINEアカウントを利用していない人=スマートフォンやパソコンにLINEアカウントをインストールした後、二次元コードあるいはURL( https://lin.ee/93UoUsA )より友達登録する。

◆大野真司がん研有明病院副院長、乳腺センター長のコメント
 乳がん治療は、がんの進行度合いだけでなく、その患者さんのサブタイプや遺伝子変異の有無などによっても異なる。さまざまな治療があるため、患者さんが乳がんについて調べれば調べるほど、その情報量の多さに混乱してしまう場合がある。
 我われ医師も治療方針を決めるにあたっては、患者さんがいかに安心して治療に向き合えるかを大切にしている。『わかる乳がん』のように、患者さんが正しい情報を必要な時にストレスなく入手できるツールができることは、患者さんの治療選択においても大変重要であると考えている。

◆田中 倫夫アストラゼネカ執行役員メディカル本部長のコメント
 乳がんに罹患される方は依然として多く、その治療は多岐にわたる。そのため、乳がんに関する情報は非常に多く、必要とする情報に患者さんがなかなかたどり着けていないことが考えられる。
 アストラゼネカでは、疾患啓発は患者さんのより良い治療において重要な役割を担っていると考えており、この度『わかる乳がん』を新たに制作した。乳がんの不安を感じた時や乳がんと診断された時など、専門医への早めの相談や患者さんが納得して治療選択ができるようにこの『わかる乳がん』をご活用いただきたい。
 平易な表現を用いて分かりやすい解説になっているので、一人でも多くの女性に『わかる乳がん』を通じて疾患に対する知識を高めていただければ幸いである。

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