北里研究所と抗マラリア薬創製で共同研究契約締結  塩野義製薬

塩野義製薬は25日、長崎大学と共同研究を進めているマラリアを中心とした感染症分野の連携において、北里研究所と抗マラリア薬の創製を目指した共同研究契約を締結したと発表した。塩野義製薬と長崎大学は、2019年2月に「マラリアを中心とした感染症分野における包括的連携」に関する協定を結び、共同研究を進めている。
 一方、北里研究所は、感染症研究の世界的なパイオニアである北里柴三郎博士を創始者とし、近年では大村智特別栄誉教授が2015年ノーベル医学・生理学賞を受賞するなど、日本を代表する感染症研究機関の一つである。
 同契約の締結により、附置研究所である大村智記念研究所で新たに見出した抗マラリア作用を有する微生物由来の化合物群に関し、同連携との間で共同研究を実施し、革新的な抗マラリア薬創製を目指す。
 既に同連携においては、同様に日本を代表する感染症研究機関である国立感染症研究所との間で2020年3月から共同研究契約を締結し、マラリアに関する共同研究を開始。感染研の有するマラリア感染や分子メカニズムに関する知見・技術を本連携におけるマラリア創薬研究に融合し、革新的な抗マラリア薬やワクチンの開発を目指している。
 マラリアはエイズ、結核と並ぶ世界三大感染症の一つである。主に熱帯、亜熱帯地域で流行している感染症です。世界で毎年2億人を超える新規患者が発生し、死亡者は幼い子供を中心に約40万人にも上ると報告されている。
 予防ワクチンの有効性が十分でなく、主要な薬剤に対する耐性が広がりつつある中、人類の脅威として深刻視され、その克服が国際社会の目指す指針として「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」にも掲げられている。
 塩野義製薬は、「感染症の脅威からの解放」を取り組むべき重要課題とし、オープンイノベーションで多様な知見・技術を持ち寄り、マラリア撲滅を目指したプラットフォームをパートナーと共に構築し、革新的な抗マラリア薬やワクチンの創出・提供を通じて、世界の人々の健康と持続可能な社会の発展に貢献できるよう尽力していく。
 なお、同件が2021年3月期の業績に与える影響は軽微である。

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