韓国でのセフィデロコル開発・販売でJEIL社とサブライセンス契約締結 塩野義製薬

 塩野義製薬は28日、平安塩野義香港(本社:中国)とJEIL社(本社:韓国)の間で、韓国における新規シデロフォアセファロスポリン系抗菌薬セフィデロコルの開発・販売に関するサブライセンス契約を締結したと発表した。
 薬剤耐性(AMR)は、「サイレントパンデミック」と呼ばれ、対策を講じなければ、2050年までに年間1000万人以上が命を落とす問題に発展すると予測されている。
 その一方で、使用可能な治療薬は限られており、アンメットメディカルニーズが高い疾患領域の一つである。
 今回の契約締結により、セフィデロコルが薬剤耐性菌による感染症で苦しむ韓国の患者に対する新たな治療選択肢となることが期待される。
 平安塩野義香港は、塩野義製薬とのライセンス契約に基づき、日本を除くアジアのテリトリーにおけるセフィデロコルの独占的な開発・販売権を有している。 今回の契約締結により、JEIL社は平安塩野義香港よりセフィデロコルを導入し、韓国における独占的な開発および販売を担う。平安塩野義香港は、同契約に伴う一時金、今後の開発進展に応じたマイルストンおよびJEIL社への販売量に応じた一定の収益を受領する。

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