発熱外来の現況 2022.7.13 新宿区 さこむら内科医院 迫村泰成

 7月に入り、オミクロンの勢いが止まりません。発熱外来を訪れる患者は日々増加、陽性率も70%を越えています。そして、ほとんどが入院の必要がない軽症者です。
 これまで発熱で来る患者を、極力断らずに診療してきました。今週、昨日・今日と電話で受診を希望する方を断らざるを得なくなっていると受付事務から聞きました。
 具合が悪い小児の感染を優先的に診療するため、濃厚接触者となった軽症の成人などは断らざるを得なくなっています。また、開業医は発熱外来だけの診療をしているわけではなく、メインはかかりつけ患者の通常診療です。コロナではない疾患の増悪にも対応しなければいけません。
 このままでは、今後1~2週のうちに東京都の発熱外来は飽和し、外来受診できない感染者が多数でてくることが予想されます。発熱外来受診もトリアージしないと回らなくなるのではないかと危惧しています。
 濃厚接触者で無症状だがPCR希望というような症例は受け入れられなくなりそう。症状が出てから連絡してほしい。
 現在のところは、まだ医療機関を通して発生届を出すことができています。これが、感染者増加により間に合わなくなるようですと、軽症で重症化リスクのない方は、自身で抗原キットを行い陽性であれば、保健所に申し出て自ら発生届を出し、自動的に10日間待機というような方向性も考慮しなければならないかもと危惧しています。

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