カボテグラビルとリルピビリン合剤「Cabenuva」 米国で経口剤による導入治療オプション化 塩野義製薬

 塩野義製薬は25日、長期作用型注射2剤レジメンのCabenuva(カボテグラビル、リルピビリンの合剤)について、経口剤による導入治療のオプション化により注射投与から治療が開始できるようになる変更に伴う添付文書の改訂を、米国FDAが承認したと発表した。グラクソスミスクライン(GSK)およびファイザーとともに資本参加しているヴィーブ社が公表したもの。
  今回の申請は、P3相試験であるFLAIR試験の124週の結果に基づくもの。同試験では、経口剤で導入治療を開始した群と注射剤(Cabenuva)で治療を開始した群を比較し、ウイルス学的抑制、安全性、忍容性、および薬物動態において両群で同様の結果であることが示された。
 米国においてCabenuvaは、抗HIV治療における長時間作用型注射レジメンとして承認されており、注射投与開始前には忍容性の確認のため約1カ月間のVocabria(カボテグラビル経口剤)およびEdurant(リルピビリン錠)の経口剤の投与による導入治療が必要であった。
 今回の承認により、経口導入がオプション化され、注射投与からの治療開始が可能になることで、治療開始時の患者および医療関係者の負担軽減が期待される。
 なお、同件が2022年3月期の連結業績予想に与える影響は軽微である。

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