実務実習指導薬剤師グループ協議会

 薬学6年制となった背景には、新しい薬剤師が必要となったことが挙げられます。薬の調剤だけでなく、臨床の場で貢献できるようなpharmacist-scientistとして、新しい社会に対応し、医療のチームの一員となって解決することが求められます。そのためには、具体的には有効性・安全性を研究するような仕事も必要となってきます。
 このように薬学の状況が変化する中、大阪府薬剤師会の支部では毎年大学の先生、薬局の指導薬剤師、病院の指導薬剤師が参加するグループ協議会を開催しています。
 今回は、Zoomでの開催となりました。会長の挨拶の後、まず近畿地区調整機構の大学の先生から新しいURLへの移行の仕方などを説明していただきました。初めて指導薬剤師になられた先生方もあり、実習の計画書、進め方、評価の方法などを具体的に知ることができました。
 その後、グループに分かれて協議会となりました。このグループは、同じ地区で構成されていて、薬局ー病院の紐付けができるようになっています。薬局ー病院の連続した22週間の実習を効率良く進めるために、まず病院の指導薬剤師の先生に、薬局の実習でここはきちんと実施してほしいという点をあげていただきました。
 処方箋による調剤ができることは基本となりますが、在宅での業務は病院では難しく薬局でしてほしいという要望がでました。参加された薬局の指導薬剤師はほぼ全員が在宅業務をしており、コロナ禍のなかでは実施しにくいところはあるけれども、それぞれ工夫をして在宅の業務を実習生に経験させていると答えました。
 大学の先生からは、あらかじめ提出した薬局の実習アンケートに基づき、主な疾患に対して、処方例がない場合も薬局ー病院あるいは薬局ー薬局間で連携をし、実習生が体験できるようにすることと助言をいただきました。
 また、「服薬指導がなかなか実施しにくい性格の実習生にはどのようにされていますか」という質問に対し、「不得意でもこれが仕事だからとにかく第一歩を踏み出してもらう」という薬局薬剤師の先生のご意見に、優しい笑顔と同感の声がありました。
 医療現場を見ているだけでなく、ゆくゆくは仲間になる実習生に情報共有、医療連携、専門性などを体験してもらい、実習導入期間の後は、服薬指導を中心に薬歴記載、処方解析、服薬治療に参画するなど、さまざまなことをしていただく必要性を改めて感じました。
 実習の基本となるグループ協議会を通して、4年制では持つことのできなかった‟大学ー薬局ー病院”の連携を作り、実習生を送り出す任務と喜びを更新することができました。

                                薬剤師 宮奥善恵

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