オピオイド誘発性便秘症治療薬「スインプロイク」 台湾で製造販売承認取得  塩野義製薬

 塩野義製薬は2日、オピオイド誘発性便秘症治療薬「適秘效(スインプロイク)」について、2日付で「成人のオピオイド誘発性便秘症(Opioid-Induced Constipation :OIC)」を適応とした承認を取得したと発表した。
 同薬は、塩野義製薬が創製した末梢性μオピオイド受容体拮抗薬で、日本では2017年6月に製品名「スインプロイク」、米国では2017年10月に「Symproic」としてそれぞれ発売。
 オピオイド鎮痛薬を用いた疼痛管理を行う上で、OIC患者に対して新たな治療選択肢を提供している。台湾での承認に伴い、今後台湾におけるOIC患者の治療への貢献が期待される。承認取得後、同社の台湾子会社である、台湾塩野義製薬股份有限公司が適秘效の販売を行う。
 台湾塩野義製薬股份有限公司は、塩野義製薬の子会社として1964年に設立された医療用医薬品の研究開発・製造・販売を行う台湾法人だ。
 「患者救命」という経営理念のもと、病に苦しむ患者に医薬品を提供し、一人でも多くの命を救うとともにQOL向上に貢献できるよう取り組んでいる。既存の主力製品である抗生物質「フルマリン」や「フィニバックス」、抗線維化薬「ピレスパ」、抗インフルエンザウイルス薬「ラピアクタ」、「ゾフルーザ」の販売拡大に加え、台湾への新薬投入にも注力し、同社グループの中長期的な成長への貢献を目指している。

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