Science 37とDCT促進・医薬品開発スピードアップでパートナーシップ締結 シミックホールディングス

 シミックホールディングスは、現代のアジャイル型臨床試験のためのオペレーティングシステムを有するScience 37(本社:米国カリフォルニア州)と、分散型臨床試験(DCT)促進および医薬品開発のスピードアップを目的としたパートナーシップ契約を締結した。
 このパートナーシップによりシミックは、DCTを適切に運用するためのアクセス権、トレーニング及びサポートが提供されるScience 37の「CRO Certified network」に参加する。具体的には、Science37の臨床試験オペレーションシステムとその包括的なテクノロジープラットフォームを利用したワークフロー構築、エビデンス創出、グローバルで実施されるDCTのデータ収集を支援し、臨床試験のスピードアップに貢献していく。
 従来型の臨床試験は、地理的・物理的な制限により、患者(被験者)が臨床試験に参加するための負担が大きいケースがある。一方、昨今においてテクノロジー発展で注目を集めているDCTは、こうした負担を軽減することで、効率を高め、コストを削減し、より多くの被験者の臨床試験への参加が期待されている。

■近藤良仁シミック臨床事業部門統括・副社長執行役員のコメント

 Science 37 は、欧米初かつ最大規模のDCTプラットフォームを有する企業で、遠隔診療やeSourceなどのデジタルソリューションを医療機関や被験者に提供している。Science 37のdecentralized technologyを用いた臨床試験の手法は、被験者の臨床試験へのアクセスを容易にして負担を軽減し、新たな治療法の上市までのスピード加速が期待される。
 Science 37のオペレーションシステムとテクノロジープラットフォームを活用できるパートナーシップにより、被験者、遠隔診療を行う医師および訪問看護師のユーザーエクスペリエンスとワークフローの構築、必要なエビデンスの創出、データの一元管理をより効果的に実現できる。
 さらに日本及びアジア太平洋地域を含むグローバル臨床試験を統一されたプラットフォームを用いて円滑に実施することが可能となるため、 アジア太平洋地域でのDCTの発展をリードするシミックの取り組みの加速が期待できる。
 これは最終的に、シミックが最も重要と考えている患者の生活に影響を与える治療法開発の加速につながると考えている。

◆David Coman Science 37 Chief Executive Officerのコメント
 日本を代表するCROのシミックとの提携により、我々が保有するtechnology-centered Operating Systemをアジアにおいても拡張できる。これは、臨床試験を加速させ、被験者とプロバイダーへのアクセスを強化する当社のミッションに沿ったものである。Science37のオペレーティングシステムにより被験者のコミュニティ、遠隔診療を行う医師、リモートコーディネーターおよび様々なデバイス・ネットワークへのアクセスが可能となる。
 我々のテクノロジープラットフォームの活用により、シミックはより効果的なDCTの実施が可能となる。

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