コロナ禍における医療現場への手作り防護服支援でクラウドファンディング開始  防護服支援プロジェクト

 防護服支援プロジェクト(東京都千代田区・宮城県気仙沼市)は6日、ポリ袋と養生テープを使って簡易防護服を作り、全国の医療機関・高齢者施設に無料提供する活動のさらなる継続を目的とした資材購入費等を賄うためのクラウドファンディングを開始したと発表した。同募集は、5月16日で終了する。
 日本中で防護服が不足していた昨年4月19日、済生会中央病院の関係者から協力要請があり、「防護服支援プロジェクト」がスタートした。現時点で9.3万着を250ヶ所の医療機関、高齢者施設等に無償提供しており、全国1000人以上のボランティア(団体・個人)の協力のもと活動を展開している。
 クラウドファンディングでは、1万5000着分の資材費、支援策への送料、数か月分の事務局運営費等に充てる。
 医療機関向けの防護服は行き渡るようになってきたが、高齢者施設・障碍者施設でも必要であり、クラスターを防ぐためにたくさんの防護服が使用されている。
 首都圏の防護服不足は減少しているが、全国で見るとまだまだ足りていない状況で、無償で提供される防護服は多くの施設の安全を支えている。先頃も長崎県で50以上の施設から要請があり、5000着提供した。
 同ポロジェクトは、全国のボランティア精神あふれる人々の「困っている人の役に立ちたい」という思いを受け止め、防護服支援という形で社会貢献するための手助けを推進してきた。
 また、各地の学校や団体で防護服支援の講演や作り方の講習会を行って、老若男女を問わず、ボランティア活動を通じて社会に貢献することの大切さをアピールしてきました。
 同ポロジェクトでは、「高齢化が進む日本においては、人々が助け合い、支え合うことが重要で、防護服支援プロジェクトに参加することで、少しでもボランティア活動の大切さに目覚める人が増えてくれればと願っている」との考えを示している。
 クラウドファンディングは、GoodMorningが展開するソーシャルグッドに特化したクラウドファンディングプラットフォームの「GoodMorning」を通じて受付けている。     https://camp-fire.jp/projects/view/393234 にアクセスすれば500円から支援できる。支援した人には、デジタル感謝状が届けられる。
 また、リターン品を伴う5000円、1万円、3万円、5万円、10万円の各種コースもある。
 同プロジェクトは、All-or-Nothing方式で実施しており、目的金額に満たない場合も計画を実行し、リターンを届ける。
 資金の使い方は、次の通り。
・資材購入費:約140万円(1万5000着)
・発送費:約20万円

・事務局人件費:約30万円 (+手数料:約18万円 9%+税)
  防護服支援プロジェクト では、「現在第4波が全国を襲う中で、防護服支援要請は全国から引き続き寄せられている。全国の感染拡大を防ぐために活動する1000人を超えるボランティアとともに活動を続けていくことが今日の日本には必要である」と訴求している。

タイトルとURLをコピーしました