手術用パッチ剤「TachoSil」Corza Health社への譲渡完了  武田薬品

 武田薬品は1日、フィブリノゲン配合組織接着・閉鎖パッチ剤「TachoSil」のCorza Health社」)への譲渡を完了したと発表した。譲渡額は3億5000万ユーロ。
 TachoSilは、安全、迅速かつ有効に止血管理することから、世界中の医療従事者から信頼を得ている手術用パッチ剤である。武田薬品との契約に基づきCorza社は、TachoSilの開発および販売に関する権利を取得したが、武田薬品はオーストリア リンツに所在する同製品の製造施設を今後も引き続き保有する。
 それに伴い、武田薬品は、今後もTachoSilを製造し、Corza Health社に供給する長期の製造供給契約を締結している。
 武田薬品は、主要なビジネスエリアにおける事業構成を最適化するために長期成長戦略の実行に引き続き注力。さらに、それらのビジネスエリアで革新的な治療薬を患者に届けるために事業運営の簡素化にも継続して尽力する。
 武田薬品は、同譲渡で得られる資金を引き続き負債の減額に充て、2021年度から2023年度に純有利子負債/調整後EBITDA倍率を2倍にする目標に向け、レバレッジ低下を加速させていく。
 武田薬品は、2020年も資産売却戦略を継続的に進め、2019 年1月以降現在まで、売却合意した案件を含め11案件で合計最大約116億米ドルの売却について公表し、100億米ドルの売却目標額を超過した。

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