医療コミュニケーションの課題解決目指し医療分野で業務提携  HoloeyesとNTTドコモ

 Holoeyes社とNTTドコモは9月30日、医療分野における業務提携に合意したと発表した。同業務提携に基づき、両社は、Holoeyesが提供する医療用画像3D空間表示サービス「Holoeyes MD」と、ドコモが販売するウエアラブルタイプのXRデバイス「Magic Leap 1TM」を医療機関向けにHoloeyes販売パートナーを介して一元的に提供する。
 「Holoeyes MD」と「Magic Leap 1」との組み合わせ利用により、医療従事者は人体のCT・MRI検査などで得られた3Dデータを立体空間で確認し、直感的に理解することが可能になる。
 両社は、同業務提携を通じて医師同士・医師と患者・メディカルスタッフ・医学生間のコミュニケーション活性化や医療情報格差、地域医療格差といった課題の解決を目指す。
 また、今後も、XR技術や5G技術などの活用により、医療業界における課題解決に向け、高度な医療サービスの提供を推進していく。
 なお、Holoeyesは9月15日に最終選考会が開催されたドコモの5Gソリューション創出コンテスト「docomo 5G DX AWARDS 2020TM」の優秀賞受賞企業である。
 今回の業務提携の概要は次の通り。
(1)SDGsの目標の一つである「すべての人に健康と福祉を」の達成に貢献するべく、医療業界・医療機関の課題解決につながるICT化の推進。
(2)「Holoeyes MD(アプリケーション)」と「Magic Leap 1(端末)」の医療機関への提供による、医療従事者のコミュニケーション活性化および医療情報の格差や地域医療格差といった課題の解決。
(3)Holoeyesの持つXR技術とドコモの持つ情報通信技術(5Gやドコモオープンイノベーションクラウドなど)を活用し、さらなる医療機関向けのサービス・お客さま満足の向上につながるソリューションの開発の推進。
(4)その他、両社のアセットを活用した新規事業創出の検討。
 各社の役割は、Holoeyesでは「Holoeyes MD」の提供のほか、パートナーを介した販売、XRアプリ開発。
 ドコモは、「Magic Leap 1」のパートナーへの販売およびサービス向上を見据えたICT(5Gやドコモオープンイノベーションクラウドなど)環境を提供する。

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