国外グループ従業員に新たな米国預託株式購入制度等導入      武田薬品

 武田薬品は24日、同日開催の取締役会で、国外グループ従業員へのインセンティブプランとして、新 たに従業員米国預託株式購入制度(ESPP)および長期インセンティブ報酬制度(LTIP)を導入することを決議したと発表した。各制度の主な内容は次の通り。
1.ESPP および LTIP 導入の目的
(1)ESPP 導入の目的
 武田薬品は、国外の当社グループ従業員による当社米国預託証券(ADS)の保有を奨励することを目的に、国外の当社グループ従業員に対して当社ADSを市場価格から割り引いた価格で取得する機会を与えるESPP を導入する。
(2) LTIP 導入の目的
 同社は、国外の当社グループ従業員に対し、株主の皆様との一層の価値共有を進め、さらに、リスクと 報酬のバランスが適切に取れたインセンティブ報酬を付与することによって当社グループ幹部およびその他の従業員へのリテンション効果を高め、リスクを軽減しつつ同社の戦略推進を目的に、国外の同社グループ従業員に対し当社ADSに基づくインセンティブ報酬を付与するLTIPを導入する。
2.ESPP および LTIP の概要
(1) ESPP の概要
 ESPPにおいては、国外の当社グループ従業員が金銭を拠出し、取引市場にて購入された当社 ADS を取得する仕組みを採用する。ESPPにおいては、一定の国外の当社グループ従業員は、2020 年 10 月以降、半年ごとにESPP に任意に加入し、原則として退職時に脱退するものとする。
 また、ESPP に加入した各従業員が拠出する金銭の上限は、原則として、半年あたり 7500米ドルに相当する額とする。
(2) LTIP の概要
 LTIPにおいては、リストリクテッド・ストック・ユニット(RSU)およびパフォーマンス・ストック・ユニット(PSU)を含む株式報酬を付与する仕組みを採用する。LTIPにおいては、一定の国外の当社グループ従業員に対して、同社が新たに発行する普通株式から転換された同社ADS もしくは取引市場にて購入された同社ADSまたは当社ADSの換価処分金相当額の金銭が交付または支給される。
 また、同年度については、2020年7月に、一定の国外の当社グループ従業員に対してRSUおよびPSUを付与する。RSUは、継続勤務等の一定の要件の充足を条件として、3年間に亘り、毎年、付与した RSUの3 分の1ずつに相当する同社 ADS を交付するものである(ただし、死亡等の一定の事由が生じた場合には当社 ADS の換価処分金相当額の金銭を一定の時期に支給する。PSUについても同じ)。
 PSUは、継続勤務等の一定の要件の充足を条件とすることに加え、2020 年度を含む3事業年度について設定した業績目標の達成度等に応じて算出される数の同社ADSを当該3事業年度の終了後に交付するものである。
 なお、国内の当社グループ従業員に対しては、現段階では、ESPPへの加入は認められず、また、LTIP に基づく株式報酬は付与されないが、既存の株式付与制度に基づき、ESOP信託により取得した同社株式および当社株式の換価処分金相当額の金銭が交付または支給される。

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