田辺三菱製薬は17日、三菱ケミカルホールディングスからの同社株式売渡請求を同日開催の取締役会で承認し、本年2月27日をもって上場廃止する予定であると発表した。
同売渡請求承認により、田辺三菱製薬普通株式は東京証券取引所の上場廃止基準に該当することとなり、17日から2月26日まで整理銘柄に指定された後、2月27日をもって上場廃止する予定が示されたもの。
三菱ケミカルホールディングスは、田辺三菱製薬の完全子会社化を目的に昨年11月19日よりTOBを実施した。その結果、TOB決済の開始日である1月15日をもって、同社普通株式5億1367万5239株(議決権所有割合91.57%)を所有するに至り、同社会社法に定める特別支配株主となった。
三菱ケミカルホールディングスは、田辺三菱製薬の総株主の議決権の90%以上を所有するに至ったため、田辺三菱製薬を完全子会社化する目的の取引の一環として、田辺三菱製薬の株主全員に対し、その所有する普通株式の全てを三菱ケミカルホールディングスに売り渡す「株式売渡請求」を行うことを17日に決定。同売渡請求に係る通知を受領した田辺三菱製薬は、同日開催の取締役会で承認を決議した。