田辺三菱製薬史料館初の企画展 「日本蹴球(サッカー)と田邊五兵衞の系譜」開催

展示品の例(左:五兵衞氏自筆資料「服色考」 右:五兵衞氏収集のサッカーボール)

 田辺三菱製薬は、3月14日から9月27日まで、大阪本社ビル内の田辺三菱製薬史料館において、「日本蹴球サッカーと田邊五兵衞の系譜」を開催する。同企画展は、史料館開館以来初の試みとなる。
 田辺三菱製薬の前身である田辺製薬で社長と会長を歴任した14代田邊五兵衞氏(1908~1972年)は、早くは大正時代にサッカーの魅力を見出し、生涯をかけて日本サッカーの振興に取り組んだ。
 その功績が評価され、2005年には日本サッカー協会の第1回「日本サッカー殿堂」に「日本サッカーの発展に顕著な功労者」として選出された。
 史料館内に設ける企画コーナーでは、日本サッカーの出来事と五兵衞氏の主な事績に関する年表とともに、五兵衞氏の自筆資料やゆかりの品を展示し、日本サッカーと五兵衞の歩みを辿る。
 世界中のあらゆる世代に愛され、今や日本において最も競技人口が多い球技はサッカーだ。近年では多くの日本選手が海外のクラブチームで活躍するほど日本サッカーのレベルは向上しているが、サッカーが日本に伝来したのはわずか150年前の1873年とされている。
 今夏のパリ オリンピック・パラリンピックに向けてサッカー気運が高まる昨今、企画展では、黎明期の日本サッカーを支えた五兵衞氏が残した品に触れながら、日本サッカーの歩みと今日とのつながりを体感できる。
 田辺三菱製薬史料館企画展「日本蹴球サッカーと田邊五兵衞の系譜」の開催概要および4代田邊五兵衞の略歴は、次の通り。

【企画展開催概要】

◆会場 田辺三菱製薬史料館(大阪市中央区道修町3-2-10田辺三菱製薬本社2階)
◆会期 2024年3月14日(木)~9月27日(金)※会期中、一部展示替えを予定
◆開館時間10時~17時(土日祝・会社の休日は休館)
◆入館 無料、予約は史料館ウェブサイトから 
https://www.mtpc-shiryokan.jp/

◆主催 田辺三菱製薬株式会社
◆協力 一般社団法人 神戸フットボールクラブ
◆問合せ先 田辺三菱製薬史料館 06-6205-5100(来館に関するお問合せ)

【14代田邊五兵衞の略歴】

1908年 3月18日大阪府生まれ
1927年 田邊五兵衞商店蹴球部創設
1931年 関西蹴球協会設立に尽力して初代会長就任
1934年 大阪商科大学(現大阪公立大学)卒業
1936年 第11回オリンピック競技会(ベルリン)選手団随行員/派遣費用として多額の寄付
1941年 田辺製薬株式会社取締役社長就任
1946年 大日本蹴球協会会長代行副会長就任
1959年 田辺製薬株式会社取締役会長就任
1963年 神戸サッカー友の会設立、副会長就任
1968年 藍綬褒章を受章
1970年 社団法人神戸フットボールクラブ設立、副会長就任
1972年 勲三等瑞宝章を受章
1972年 死去
2005年 第1回「日本サッカー殿堂」殿堂入り

 日本サッカーにおいての先覚者。田辺製薬サッカー部の創部、関西サッカー協会の設立や日本サッカー協会の運営に尽力したほか、少年クラブチームの設立、女子サッカーや女子審判の育成までサッカー界の発展に広く寄与した。
 国内外のサッカー事情に詳しく、日本サッカー協会機関誌等を通してサッカーの情報を広く提供。特に、1962~1971年まで機関誌に連載された「烏球亭うきゅうてい雑話ざつわ」が有名である。

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