思い出箱

  このお盆も恒例に従い集まりました。仏壇に手を合わせた後は、食べて飲んで騒いでと賑やかなことです。酒好きが多いため、長丁場となります。また美味しいお酒をたくさん頂きました。

    翌日、昨夜はお酒をたくさんいただいたし、今日は時間もあるから、自宅の部屋の片付けでもしようとなり、開かずの間の和室やら、押入れ、引き出し、ダンボールなど、片っ端からから開いていきました。なんと殆どのものはゴミ袋に直行です。しまう時は大事なものと思ったはずですが、時が経つとあれれ、いろいろ溜め込むのが好きやったんやなと過去の自分に呆れる始末です。6000㎤ほどの小サイズの箱を作り、どうしても思いのあるものはその中に入れていきました。思い出箱です。

    365日欠かさずのお酒を1日お休みすると、こんなにも家がきれいになるのかと正直驚きました。ご先祖様からお盆のスペシャルアドバイスだったのかなぁ。折角だから翌日もお酒を休んで、思い出箱に入れた写真の整理に取り組みました。被写体の分類や日時順に並べて、この作業がまた楽しい。その翌日もお酒を休んで過ごしました。あれーもうずっとお休みできるのかもしれない、疑いなからずっと休酒を続けています。

    さて、お酒の習慣を変えたことで、まず夜の睡眠の質が変わりました。そして、暑さの感じ方がマイルドになります。消化管への負担が軽やかになりました。アルコール代謝をしなくてよい肝臓は何となく喜んでいるように感じます。汗などの排泄物の臭いが変化します。これらは薬物動態学的変化です。また、アルコールを代謝し最終、酢と水に分解されるまでに、薬物学的に考えると、かなりの水分が必要とされます。そのためアルコール摂取を辞めると、肌の質がかわり細胞に水分が戻ってきたみたいです。さらに薬物依存の循環が回避され、思考のパターンに変化がもたらされたと感じます。この先の変化はまだまだ楽しみです。

    お盆→休酒→断捨離から生まれた小さな思い出箱に、今回の記念すべきお盆の集合写真も入れておこうと思います。

                                 薬剤師 宮奥善惠

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