肩こり・腰痛の共同実証研究で企業の健康経営実践ををサポート オムロンとバックテック

 オムロン ヘルスケアとバックテックは19日、オムロンの低周波治療器とバックテックの肩こり・腰痛対策サービス(ポケットセラピスト)を使用した実証研究を共同で開始すると発表した。
 両社は、まずその第1弾として、肩こり対策の実証研究として「3ヶ月以上の慢性的な肩こりに悩む社員に低周波治療器とポケットセラピストを利用してもらい、導入効果検証を希望する協力企業を9月19日から募集する。
 近年、企業における働き方改革の推進や労働力確保への対応などの経営環境の変化にともない、健康経営に取り組む企業が増加している。特に、経済産業省と東京証券取引所とが選定する「健康経営銘柄」については、多くの企業が認定を目指している。
 だが、健康経営投資に対する投資対効果は見えづらく、取り組みの評価と効果検証が課題となっている。
 また、国内勤労者の生産性を低下させる3大要因の第1位が「肩こり」第2位が「睡眠不足」第3位が「腰痛」という調査結果がある。
 これらの健康課題や生活習慣が社員のプレゼンティーズムにつながり、企業にとっては見えない損失となっていると言われている。
 こうした中、多くの企業では、肩こり・腰痛対策としてのストレッチセミナー等の取り組みが実施されているが、時間的・地理的制約により、全社員に公平に機会を提供できなかったり、実施効果がみえづらく単発の健康イベントで終わってしまうなどの課題が顕在化している。
 今回実施する実証研究は、肩こり・腰痛の緩和が期待できる低周波治療器と肩こり・腰痛対策サービス「ポケットセラピスト」を、慢性化した肩こりに悩む社員に使用してもらい、肩こりの改善と労働生産性の向上効果を検証するというもの。
 同実証研究では、効果検証が難しかった肩こり対策の実施効果を、最新の科学的知見に基づいて検証し、健康経営の投資対効果を明確化できる。
 また、オンライン健康相談を基軸にしたサービスである「ポケットセラピスト」と、軽くてコンパクトな低周波治療器を用いるので、協力企業の社員は各個人で手軽に実施することが可能である。
 今後、両社は今回の実証研究で得られる知見を活用し、第2弾の腰痛対策の実証研究を行うとともに、労働生産性の向上効果があるサービスの開発を進め、健康経営の実践を目指す企業の取り組みをサポートしていく。

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