抗HIV治療薬「カボテグラビル」欧州医薬品庁に承認申請     塩野義製薬

 塩野義製薬は7月31日、グラクソスミスクラインとファイザーの合弁会社ヴィーブ社が開発した抗HIV治療薬「カボテグラビル」の医薬品製造販売承認申請を欧州医薬品庁(EMA)に行ったと発表した。
 カボテグラビルは、月1回投与の長期作用型注射剤で、同じ月1回投与の長期作用型注射剤であるリルピビリン(Janssen社)と併用される。
 同承認申請は、既存の1日1回の3剤経口レジメンによりウイルス抑制が達成されているHIV感染患者を対象としたP3試験(ATLAS試験)ならびに、治療歴のないHIV感染患者を対象としたP3試験(FLAIR試験)の良好な結果をもとに行われた。
 これらの試験において、カボテグラビルとリルピビリンの月1回投与の2剤レジメンは、48週時点において、既存の1日1回の3剤経口レジメンと同様のウイルス抑制効果を示した。
 米国におけるカボテグラビルとリルピビリンの月1回投与の2剤レジメンについての新薬承認申請は、ヴィーブ社が本年4月に行っている。同2剤レジメンは優先審査の対象品目に指定されており、FDAは審査終了目標日(PDUFA date)を本年12月29日としている。
 同2剤レジメンが承認された場合、米国および欧州において初の長期作用型注射剤のHIV治療薬となる。

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