塩野義製薬は5日、国内初の小児期注意欠如多動症(ADHD)を対象としたデジタル治療補助アプリ「エンデバーライド」を新発売したと発表した。
エンデバーライドは、同社が米国Akili社から日本および台湾における独占的開発権・販売権を取得したもので、ADHDの治療補助を目的として日本で初めて承認された医療機器プログラム(治療補助アプリ)だ。
同社が日本で実施したP3床試験の良好な結果に基づき承認されている。同試験は、ADHD治療で通常行われる環境調整や心理社会的治療が実施された6~17歳の小児ADHD患者164名を対象に、ADHD重症度評価尺度である「ADHD-RS-IV不注意スコアのベースラインからの変化量」を主要評価項目として、エンデバーライドの有効性および安全性の検証を目的に実施された。
エンデバーライド群は、通常治療群(環境調整や心理社会的治療継続)に対して、治療開始6週時点で統計的に有意な改善を認め(p<0.05)、同試験における主目的を達成した。
ADHD治療においては、患者や保護者によって治療に対する考え方やニーズが異なり、それに応じた治療選択が重要であることが報告されている。心理社会的治療や薬物治療といった既存の選択肢に加え、エンデバーライドの発売によりデジタル治療補助アプリという新たな選択肢の拡大により、小児ADHD領域における多様なニーズへの対応につながることが期待される。
