新薬情報

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新薬エクスプレンション 経口腎性貧血治療剤(HIF-PH阻害剤)「バフセオ錠(田辺三菱製薬)」を中心に解説 山本克己(神戸薬科大学薬学臨床教育センター臨床特命教授、前大阪警察病院薬剤部長・医学博士)

バフセオ錠の使い方と服薬指導のポイント  腎性貧血は、慢性腎臓病(CKD)の代表的な合併症で、腎臓においてヘモグロビンの低下に見合った十分量のエリスロポエチン(EPO)が産生されないことによって引き起こされる。腎性貧血は、一般的な貧血とは異...
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食道がん治療におけるオプジーボへの期待 浜本康夫氏(慶應義塾大学病院腫瘍センター 副センター長・准教授)

食道がんは、食道の内面を覆っている粘膜から発生する悪性腫瘍で、主に扁平上皮がんと腺がんの二つ の組織型に分類される。日本では、扁平上皮がんが約 90%を占めており、年間約2万人が新たに食道がんと診断され、年間1万2000 人程度の死亡が報告...
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2020年上市予定の11ブロックバスター新薬候補選出 クラリベイト・アナリティクス

クラリベイト・アナリティクスは、2020年上市予定の新薬のうち、患者数の多い疾病分野に希望をもたらすブロックバスター候補となる11医薬品についてまとめた2020年版Drugsto Watchをリリースした。  Cortellisチームが、乳...
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SGLT2阻害薬「カナグリフロジン 」 CREDENCE試験で糖尿病性腎症のエビデンス

2型糖尿病治療薬のカナグリフロジンは、腎臓の糸球体から尿中排泄されたグルコースを再吸収する近位尿細管にあるSGLT2を阻害し、過剰な糖を尿に排泄して血糖およびHbA1c低下作用を発揮する。  血糖降下作用以外にも、体重減少、HDLコレステロ...
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その2 インフルエンザの疫学と治療 池松秀之氏(日本臨床内科医会インフルエンザ研究班リサーチディレクター)

昨今、ゾフルーザの耐性ウイルスが話題になっている。インフルエンザの耐性ウイルスは細菌の耐性菌とは違って、それがずっと居座るものではない。2001年、2002年に国内でタミフル、リレンザが治療に使われ出して、海外から「日本は、耐性ウイルスが蔓...