助け合いと優しさが社会の基調に 新宿区 さこむら内科院長 迫村泰成

明けましておめでとうございます。

東京マラソンを沿道で応援する老夫婦。

昨年、この平和な景色は失われました。人との物理的距離を置くことが唯一の科学的対処法であるこの感染症。目の前の世界は焼け野原やがれきの山になったわけではないけれど、世界の隅々まで野火のように拡がっています。
さまざまな格差が広がり社会に分断が生まれています。世代や人種の間を、そして私が従事している医療と経済を対立的に語ることに何の意味があるのだろう。

社会が成り立つために必要なのは対立ではなく、理解であり協力。感染との距離を保ちつつ患者さんの孤独や不安に向かう姿勢が求められます。集中治療室で、お別れも言えずに亡くなる方が続いている現状に深く悲しみを覚えます。

この疫病のあとにどのような世界が拡がっているのか。
願わくば、分断と差別がウィルスとともに消えて、助け合いと優しさが社会の基調になることを想像(imagine)します。
皆様とともに。

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