山口工場が竣工       小野薬品

山口工場

 小野薬品は17日、山口県で建設を進めてきた山口工場が完成し、12日に竣工式を実施したと発表した。
 小野薬品は、静岡県に主力工場のフジヤマ工場を有するが、今後の事業拡大の増強に加えて、事業継続面から大規模災害リスク軽減を図るために山口工場を開設した。
 2020年春の操業開始を予定する山口工場は、高活性・抗体医薬に対応できる製造ラインを備え、抗悪性腫瘍剤オプジーボや多発性骨髄腫治療剤カイプロリスなどの注射剤製造を行っていく。
 BCP対策として災害に強い工場を目指し、製造棟には免震構造を採用。倉庫棟にはそれ自身が免震機能を持つ免震ラックを採用している。
 また、電力のピークカットのための蓄電設備を導入するとともに、非常用発電システム導入により電源バックアップシステムも充実している。さらに、省エネ効果の高い高効率熱源設備も見逃せない。
 製造ラインには、確実な無菌性保証や、高活性医薬品取扱い時の作業者保護のため、アイソレータシステムも導入。生産管理システム、倉庫システム、製造実行システム(MES)および試験情報管理システム(LIMS)を連携させ、工場内物流や生産設備お自動化など、高度な省力化も実現している。
 山口工場の主な概要は次の通り。
◆所在地:山口県山口市佐山3番45号、◆建物階数:製造棟4階建、倉庫棟2階建、管理厚生棟3階建◆敷地面積:5万7711㎡、◆建設面積:1万0906㎡、◆延床面積:2万8662㎡、◆建設費用:約210億円。
   

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