大腸がんでのスチバーガ・オプジーボ併用療法で臨床共同研究締結 バイエル・ブリストル・小野薬品

 小野薬品は19日、バイエル、ブリストル・マイヤーズスクイブ、小野薬品が大腸がん患者を対象としたスチバーガとオプジーボの併用療法を評価する開発提携契約を締結したと発表した。
 転移性大腸がん(mCRC)で最も頻度が高いマイクロサテライト安定転移性結腸直腸がん(MSSmCRC)患者を対象に、バイエルのマルチキナーゼ阻害剤スチバーガとオプジーボの併用療法を評価する開発提携契約を3社間で締結したもの。
 ピボタルなP3のCORRECT試験において、スチバーガの単剤療法は、プラセボと比較して全生存期間のベネフィットが示され、同試験のレトロスペクティブな解析では、マイクロサテライトの状態に関わらず活性が示されているものの、奏功は限定的であある。
 CRCの一定のサブセットに対する有効な癌免疫療法薬の進歩を含め、CRC治療の進展にもかかわらず、mCRC患者の約95%がMSS腫瘍であり、この患者における免疫療法薬単剤療法でのアプローチでは効果は限定的で、併用療法も含めたさらなる治療選択肢が強く求められているのが現状だ。
 こうした中、日本での医師主導試験であるP1b相のREGONIVO試験において、スチバーガとオプジーボの併用療法は有望な予備的有効性の結果を示した。同試験の詳細データは、本年、米国臨床腫瘍学会(ASCO)で公表された。
 REGONIVO試験データは、大腸がん患者においてスチバーガとオプジーボの併用療法をさらに検証すること裏付けるもので、今回、3社によるスチバーガ・オプジーボの併用療法を評価する開発提携締結に至った。

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