最先端なFA技術の集積拠点のバーチャル見学提供開始  オムロン

実際に見学しているような実感が味わえる、3Dウォークスルーを活用したバーチャルATC-TOKYO

 オムロンは、28日より製造現場の課題を顧客と共に解決するファクトリーオートメーション(FA)技術の集積拠点「オートメーションセンタ(ATC)」のバーチャル見学を開始した。
 国内外に37か所あるATCのうち、世界最大の旗艦拠点「オートメーションセンタTOKYO(ATC-TOKYO)」の施設や展示デモ機をバーチャル上に再現したコンテンツをパソコン上で見学できるようにしたもので、世界中の顧客が、時間や場所の制約なく、オムロンの最先端FA技術をリアルに体感できる。
 オムロンは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、3密にならない形でもソリューション提案を加速させ、顧客の製造現場の課題解決に貢献する。

施設見学イメージ:360°ウォークスルーでATC-TOKYO内を見学して回ることが可能


 ATCは、製造現場の課題を解決するオムロン独自のコンセプト「i-Automation!」が実現するモノづくりの革新を実感でき、オムロンの開発やATCエキスパートなどの製造現場のスペシャリストチームと顧客が一緒にソリューションを創る拠点だ。
 AI、IoT、ロボティクスといった最先端技術に加え、オムロンの持つ20万種以上の制御機器を高度にすり合わせた革新的な技術力と革新アプリケーションを使用し、顧客の課題に合わせた解決策を体感・実証できる。また、顧客が各種機器導入時に必要となる技術トレーニングも提供している。
 オムロンは、新型コロナウイルス感染防止策として、3Dカメラでの撮影によって360°ウォークスルー体験できる技術で、ATC-TOKYOをバーチャル上に再現した。実際に歩いて回っているような臨場感でATC-TOKYOの施設を見学できる上、顧客の課題に応じて実際のデモ機動画でオムロンのソリューションが体感できる。その後、要望に応じて、ATCを実際に見学、またはリモートでオンライン中継をつなぎ、ATCの特徴である実機の動きを伴った「実証・検証」、「技術トレーニング」プロセスも体験できる。さらに、言語も英語や中国語に順次対応させ、従来、日本まで来ることが難しかった世界中の顧客を含め、ATC-TOKYOの体感が可能となった。
 現在、モノづくり現場は、従来からの課題であった多品種少量生産や熟練工不足に加え、新型コロナウイルス感染拡大防止のための3密回避や人手作業の自動化など、ニーズが急速に変化すると同時に、AI、IoT、ロボティクスなどの技術革新によりシーズも進化している。
 こうした変化により革新が求められる製造現場に対し、オムロンは対面、リモートとバーチャルをうまく組み合わせたDXの実現により、新たな価値を「i-Automation!」で提供し、顧客と一緒に課題解決に取り組んでいく。

デモ機の体験イメージ:
ロボットハンドに小型・軽量な3D画像センサーを搭載し、ピック&プレースを行うデモ
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