9月中旬より阪大病院で新型コロナワクチンP1/2試験実施  アンジェス

 アンジェスは21日、新型コロナウイルス感染症DNAワクチンについて大阪大学医学部附属病院でP1/2相臨床試験を実施すると発表した。同試験は、ワクチンとして最適な接種間隔および接種回数の最適化、より高い抗体産生が可能かなどを確認するバックアップ試験である。今後、治験の諸準備を整え、9月上旬より接種を開始する予定にある。なお、大規模な試験は、最初の大阪市大での試験を受けて、予定通り10月の開始に向けて準備している。
 ワクチン開発は計画通り進んでおり、接種完了後、経過観察を経て、大阪市立大学医学部附属病院および大阪大学医学部付属病院でのP1/2相臨床試験成績を総合的に判断する速報結果を、2020 年第4四半期に公表する予定。 アンジェスでは、「この他にも、最適化に向けて、使用量を減らせるような必要な試験を行って、最短での開発を進めていきたい」としている。
 大阪大学医学部附属病院でのP1/2相臨床試験の概要は次の通り。
概要:健康成人志願者を対象とした、筋肉内接種における治験薬の安全性及び免疫原性の評価
 目標症例数:30例(用量 2.0mg:①10例による2 週間間隔での2回接種、②10 例による 4 週間間隔での2回接種、③10例による2 週間間隔での3回接種)
 予定試験期間:2021 年 9 月 30 日まで(第 1 回目接種から52週間のフォローアップ期間を含む)
 経過観察後のトップラインデータとしての試験結果は、2020年第4四半期に公表する予定。なお、今年度の通期連結業績に与える影響は現在精査中である。

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