ネクセラファーマは14日、不眠症治療薬「クービビック」(一般名:ダリドレキサント)について、Synmosa社とシンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、オーストラリアおよびニュージーランドにおける独占的ライセンス、供給および商業化契約を締結したと発表した。
同契約に基づき、ネクセラファーマはSynmosa社に対し、対象地域におけるクービビックの承認申請、承認取得・維持および商業化に関する独占的権利を付与する。
Synmosa社は、当該国における薬事、マーケットアクセス、マーケティング、流通および販売を主導し、ネクセラファーマは製品の供給ならびに必要な薬事支援を担う。
同契約の対価として、ネクセラファーマは契約一時金を受領し、対象地域における承認取得に応じたマイルストン、売上高に応じたロイヤリティおよび製品供給による収益を受領する権利を有する。
Idorsia Pharmaceuticals が創製・開発した クービビックは、覚醒を促進する神経ペプチドであるオレキシンの受容体OX1RおよびOX2Rを阻害するデュアルオレキシン受容体拮抗薬(DORA)である。日本では成人の不眠症治療薬として「クービビック錠」の名称で塩野義製薬が流通・販売しており、台湾では承認を取得済み、韓国では製造販売承認申請中である。
同提携は、東南アジア、オーストラリアおよびニュージーランドにおける承認取得と商業化を推進し、ネクセラファーマグループの日本およびアジア太平洋地域におけるスペシャリティ医薬品事業をさらに拡大するものである。
なお、同件による2026年12月期のネクセラファーマ連結業績への影響は、織り込み済み。同件は中長期的に同社の事業収益および企業価値の向上に寄与するものと予測される。
◆クリストファー・カーギル ネクセラファーマ代表執行役社長CEOのコメント
Synmosa社と提携し、クービビックを東南アジア、オーストラリアおよびニュージーランドの患者さんへ届けるための基盤を構築できることを大変嬉しく思う。
不眠症は、夜間の睡眠のみならず日中の機能にも影響する、深刻でありながら十分に認識されていない健康課題である。Synmosa 社は、アジアにおける承認申請、マーケットアクセス、販売および流通に関する幅広い経験と事業基盤を有しており、各国でクービビックの価値を最大化する上で重要なパートナーである。
本契約は、革新的なスペシャリティ医薬品へのアクセスを日本および APAC 全体で拡大するという当社の戦略をさらに前進させるものである。
◆Peter C. H. Lin Synmosa社社長のコメント
本契約は、Synmosaが対象地域で培ってきた事業基盤と能力が評価されたものであり、不眠症に対する革新的な治療薬である クービビックを当社の製品ポートフォリオに加えるうえで、重要な一歩となる。
当社が構築してきたパートナーネットワークに加え、薬事、マーケットアクセスおよび販売に関する豊富な経験を活かし、各国・地域における規制当局の承認を条件として、対象地域の患者さんに新たな治療選択肢をお届けできるようネクセラファーマと連携して取り組んでいく。

