武田薬品は15日、ナルコレプシータイプ1治療薬「オーゼイフル」(一般名:オベポレクストン)を日本国内で発売したと発表した。
初のオレキシン2受容体(OX2R)選択的作動薬である同剤は、武田薬品が日本の研究所で創製した新しい作用機序を有しており、日本においてNT1に伴う個々の症状の管理ではなく、疾患そのものの治療を適応として承認された唯一の治療薬である。
NT1はオレキシンの欠乏によって引き起こされる慢性かつ希少な神経疾患だ。日中の過度の眠気、情動脱力発作(カタプレキシー:突然の筋緊張の消失)、夜間睡眠の分断などの症状が24時間にわたって現れ、仕事、学業、社会的な交流を含む、患者の日常生活の多くの側面に深刻な影響を及ぼす場合がある。
こうした大きな影響があるにもかかわらず、認知度の低さや症状の複雑さが誤診につながるケースがあり、診断までに平均で10年以上の期間を要することもある。
同剤は、グローバルP3試験であるFirstLight(TAK-861-3001)およびRadiantLight(TAK-861-3002)を含む包括的な臨床開発プログラムで得られたエビデンスに基づいて本年3月4日に厚労省に製造販売承認申請を行い、8月24日に製造販売承認を取得した。
薬価は、オーゼイフル錠0.5mg 2万2773.30円、同1mg 2万2792.50円、同2mg 2万2838.80円。
通常、成人にはオベポレクストンとして1mgを1日2回経口投与する。起床時に1回目の投与を行い、3時間から5時間後に2回目を投与する。なお、忍容性に問題がなく、十分な効果が認められない場合に限り、2mgを1日2回に増量できる。
◆大山尚貢武田薬品ジャパンファーマビジネスユニット第二事業部ヘッドのコメント
当社は、患者さんを中心に考えるという価値観のもと、アンメットニーズの高い疾患領域に取り組んでまいる。日本の研究所で生まれたサイエンスを、日本の患者さんに自らの手でお届けできることは、我々にとって大きな意義がある。
本剤を必要とされる患者さんに確実かつ安定的にお届けするとともに、医療従事者や患者団体の皆さんとともに、疾患の理解促進と適切な診断・治療につながる取り組みを進め、日本の医療の発展に貢献していきたい。
