尋常性乾癬治療薬「ザソシチニブ」 デュークラバシチニブとの直接比較P3試験で有意性確認 武田薬品

 武田薬品は30日、中等症から重症の尋常性乾癬を有する成人患者を対象に開発中の次世代経口チロシンキナーゼ2(TYK2)阻害薬「ザソシチニブ」(TAK-279)について、デュークラバシチニブとの直接比較P3相LATITUDE Atlas(TAK-279 PsO 3004)試験で有意性を示したと発表した。
 2026年欧州皮膚科学会(EADV)学術集会で発表された同結果は、ザソシチニブがデュークラバシチニブを上回る有効性を示し、1日1回投与の経口薬として、迅速かつ持続的で一貫した皮膚症状の消失をもたらす可能性を裏付けるものとなった。
 P3相LATITUDE Atlas(TAK-279 PsO 3004)直接比較試験において、ザソシチニブは主要評価項目およびすべての主要な副次有効性評価項目で、デュークラバシチニブに対して統計学的に有意な結果を示した。
 皮膚症状の完全な消失率については8週時点で群間差が認められ、16週時点で皮膚症状の完全な消失を達成した患者の割合は、ザソシチニブ投与群でデュークラバシチニブ投与群に対して2.5倍を超えた。おもは比較試験結果は、次の通り。

・ザソシチニブ投与群(n=301)の36.5%が16週時点で皮膚症状の完全な消失(Psoriasis Area and Severity Index[PASI, 乾癬の面積と重症度を表す指標]100)を達成、デュークラバシチニブ投与群(n=303)では13.9%(p<0.001)

・ザソシチニブ投与群の62.5%が16週時点でPASI 90を達成、デュークラバシチニブ投与群では34.0%(p<0.001)

・ザソシチニブ投与群の43.2%が16週時点で皮膚症状の消失(static Physician Global Assessment[sPGA, 医師総合評価]0)を達成、デュークラバシチニブ投与群では18.5%(p<0.001)

・ザソシチニブの忍容性は概ね良好で、新たな安全性シグナルは認められず。ザソシチニブの安全性および忍容性プロファイルは、これまでの尋常性乾癬を対象としたP3試験結果と一貫しており、LATITUDE PsoriasisP3試験全体で最も多く認められた有害事象は、上気道感染、鼻咽頭炎およびざ瘡であった

◆Chinwe Ukomadu武田薬品消化器系・炎症性疾患領域ユニットヘッド、シニア・バイスプレジデント(M.D., Ph.D.)のコメント
 乾癬は複数の免疫経路によって引き起こされる異質性疾患であり、TYK2は複数の重要な炎症シグナルの調節において中心的な役割を担っている。P3試験全体を通じて、ザソシチニブは2種類の経口治療薬を上回る有効性を示した。
 また、幅広い患者集団において、患者さんへの影響が大きく治療が困難な部位においても、迅速かつ持続的で一貫した皮膚症状の消失を示した。
 これら一連の結果は、ザソシチニブが乾癬の経口治療に対する患者さんや医師の期待を一新する可能性を裏付けるものである。

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