
日本ベーリンガーインゲルハイムは10日、次世代の研究者を支援する新たな研究助成プログラム「自己免疫疾患に併発する間質性肺疾患研究助成プログラムを設立し、9月15日より募集を開始すると発表した。
関節リウマチや全身性硬化症(強皮症)などの自己免疫疾患に併発する間質性肺疾患は、自己免疫疾患において頻度が高く、予後の規定因子として重要な呼吸器合併症の中でもその影響が最も大きいとされている。だが、その病態解明や根治に至る治療法の創出には依然として多くの課題が残されている。
こうした中、日本ベーリンガーインゲルハイムは日本リウマチ学会と共同で、自己免疫疾患に併発する間質性肺疾患の基礎的・臨床的研究を促進し、新たな病態解明および最適な疾患マネージメントの確立を目指して、2026年9月に本プログラムを設立した。
同プログラムの募集は、原則50歳以下の医師、研究者を対象に実施する。応募期間は9月15日から10月31日までで、①研究テーマへの合致性、②独創性、③実現可能性、④提案者の実績、⑤総合評価について5段階で評価したうえ、2026年12月に採択結果を発表する。
助成額は1件あたり200万円で、最大で5件を採択し、総額1000万円まで助成する。応募は、日本リウマチ学会のホームページの応募フォームより申請する。
◆田中良哉日本リウマチ学会理事長のコメント
日本リウマチ学会では、これまでリウマチ性疾患に関する医療の発展に尽くしてきた。自己免疫疾患に併発する間質性肺疾患は近年、病態の解明が進み新たな薬剤の開発など治療法の進歩がみられるが、この疾患にはいまだに多くの課題がある。
日本ベーリンガーインゲルハイムと設立したこの助成金が、自己免疫疾患に併発する間質性肺疾患における治療の発展に取り組む医師や研究者を支え、実りある研究活動の一助となることを期待している。
◆荻村正孝日本ベーリンガーインゲルハイム代表取締役医薬事業ユニット統括社長のコメント
今回、約70年の長きにわたり、リウマチ性疾患の研究や診療の発展を通じて社会に貢献してきた日本リウマチ学会と協働できることを心から嬉しく思う。
当社はこれまでも、間質性肺疾患とともに生きる患者さんに貢献するため、医薬品の研究・開発から製造販売、患者団体の支援などに取り組んできた。本プログラムを通じて、自己免疫疾患に併発する間質性肺疾患とともに生きる患者さんのため、治療の提供だけにとどまらず、より根本的な課題の解決や治療環境の変革に貢献していく。

