小野薬品は23日、MOLCURE社と同社のAI創薬プラットフォーム技術を活用した複数の標的に対する革新的な抗体医薬品創製を目的とした創薬提携契約を締結したと発表した。
同契約に基づき、MOLCURE社は同社独自のAI創薬プラットフォーム技術を活用して、当社が開発を目指す複数の創薬標的に対する抗体等の創製に取り組む。小野薬品は、同創薬提携から創製される抗体医薬品候補を全世界で独占的に開発・商業化するオプション権を取得する。
小野薬品は、契約一時金、研究資金、臨床開発の進捗に応じたマイルストンおよび上市後の売上高に応じたマイルストン、ならびに段階的ロイヤルティをMOLCURE社に支払う。
◆滝野 十一小野薬品取締役専務執行役員研究本部長のコメント
我々は、未だ満たされていない医療ニーズに応えるため、抗体医薬品を含め、バイオ医薬品の創製に積極的に取り組んでいる。MOLCURE社のAI創薬プラットフォーム技術は、これまでの技術では創製が困難であった標的に対して機能性抗体の設計を可能にするものと高く評価しており、MOLCURE社と協働できることをうれしく思う。
今回の提携により、私たちが目指す抗体医薬品の創製を加速し、患者さんにとって革新的な医薬品を一日も早くお届けできるよう取組んでいく。
◆小川隆MOLCURE社代表取締役のコメント
小野薬品がMOLCURE社を評価し、パートナーとして選定いただいた事を嬉しい。我々のAIを活用したプラットフォーム技術により、小野薬品の創薬プログラムを加速し、迅速な抗体医薬品の創製において支援できることは、大変喜ばしく思う。
我々のパートナーシップにより、世界中の患者さんの予後および生活を改善する新しい治療薬が生まれることを期待している。