慢性期脳梗塞再生細胞薬の共同開発・ライセンス契約解消    大日本住友製薬

 大日本住友製薬は13日、再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした北米での共同開発を中止し、同社とサンバイオの米国子会社SanBio, Inc.が2014年に締結した共同開発及びライセンス契約を解消することで合意したと発表した。
 同契約解消により、北米の同剤に関する権利はサンバイオグループに返還される。
 また、今後両社間において、開発協力金及びマイルストン等の支払及び受領は発生しない。なお、大日本住友製薬は、保有するサンバイオ株式の現時点での売却予定はない。
 2014年9月、サンバイオグループが慢性期脳梗塞を対象として米国で行ったP1/2a臨床試験の良好な結果を受けて、SanBio, Inc.と大日本住友製薬は、同契約を締結した。
 その後、2015年に開始したP2b臨床試験では、2019年1月に主要評価項目未達という結果となった。その後、実施した詳細解析も踏まえ、両社で今後の方針を協議し、同契約の解消に合意したもの。
 大日本住友製薬は、同剤P2b臨床試験の詳細解析を踏まえ、全社の事業戦略上の優先順位を検討した結果、共同開発中止を決定した。
 一方、サンバイオグループは、今後もグローバル展開を目指して同剤の慢性期脳梗塞を対象とした開発を継続する。

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