個別研究プロジェクトを円滑に推進する枠組み構築
中外製薬は7日、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)と創薬研究を推進するための共同研究基本契約を締結したと発表した。
同契約は、疾患生物学の解明、新規創薬標的の探索、および新たな治療アプローチの創出をスコープに、複数年にわたり円滑に推進する枠組みを構築するもの。すでにUCSFの主任研究者との最初の研究プロジェクトが始動している。
同契約に伴い、UCSFが強みとする先進的な研究およびトランスレーショナルサイエンスと、抗体エンジニアリング技術、中分子創薬技術(SnipeTide)、低分子医薬品などに代表される中外製薬独自の創薬技術を活用し、初期段階の研究を次世代の革新的な医薬品の創製につなげる。
同契約は、中外製薬の100%子会社であるChugai Pharma USA(CPUSA)のサウスサンフランシスコ拠点として設置された米国パートナリング機能のChugai Partnering U.S.と、UCSFにおける産学連携や技術の事業化に向けたイノベーション施策を担うUCSF Innovation Venturesとの緊密な連携のもと実現したもの。グローバルなオープンイノベーション戦略の一環として、米国の主要なアカデミアとのより深い関係構築を進める中外製薬の重要な一歩となる。
◆小野澤学寿中外製薬上席執行役員のコメント
この共同研究基本契約は、オープンイノベーションに対する中外製薬のコミットメントを示すものであり、UCSFとの研究連携を推進する重要な機会になると考えている。
本契約により、両者の強みを生かして優れたサイエンスを医薬品へとつなげる新たな機会が生まれることを期待している。本契約のもとで実施される研究が、革新的な医薬品を患者さんに一日も早くお届けすることにつながることを願っている。
◆David Morris UCSFビジネス開発・イノベーション・パートナーシップ担当副学長のコメント
UCSF Innovation Venturesは、UCSFの初期段階のサイエンスを実際の治療法へつなげる触媒としての役割を果たしている。中外製薬のようなパートナーは、相互補完的な技術を提供し、その取り組みをさらに加速させてくれる。
本契約により、UCSFのサイエンスと中外製薬の創薬力および開発の専門知識を結びつけるより迅速かつ直接的な道筋が得られる。

