‐7-2-1 のサインをきっかけに理解促進を目指して

サノフィは6月29日、血友病における女性患者への理解促進を目的とした啓発セミナー「過多月経を通じて知る、女性の血友病」を開催した。過多月経に気づくサインとして知られる「7-2-1」にちなんだ7月21日を前に実施したもの。
セミナーには現地58名、オンライン113名の計171名のサノフィ社員が参加。今回のセミナーでは、男性患者が約9割を占めることから長らく「女性患者はいない」と認識されてきた血友病について、天野景裕東京医科大学 臨床検査医学分野教授や長尾梓関西医科大学附属病院 血液腫瘍内科診療講師が、女性の血友病患者や保因者が直面する課題や、過多月経と出血性疾患との関連について講演した。
参加者は、女性も血友病を発症し得る実情や、過多月経などの出血症状があっても血友病との関連に気づかれにくいという課題について理解を深めるとともに、妊娠・出産などのライフイベントに備えるためにも、早期診断と適切な治療が重要であることを学んだ。
また、同セミナーでは、北海道ヘモフィリア友の会理事で血友病保因者の上村理絵氏も登壇し、自身の経験や女性当事者へのアンケートをもとに、過多月経をはじめとする出血症状が日常生活やQOLに及ぼす影響について講演。併せて、人工経血を用いた月経過多体験や生理痛の疑似体験プログラムも実施した。

女性患者や保因者にみられる出血症状のひとつに過多月経が知られている。過多月経をはじめとする女性の出血症状は、本人にも周囲にも認識されにくく、日常生活や QOL に影響を及ぼす一方、「体質だから」「よくあることだから」と見過ごされる場合も少なくない。
海外では、7日以上続く月経、2時間以内にナプキンやタンポンの交換が必要になる、1 インチ(2.5cm)以上の大きな血の塊がみられるといった「7-2-1」というキーフレーズが、過多月経に気づくサインとして用いられており、参加者はこうした症状が日常生活やQOL に及ぼす影響を体感し、見過ごされやすい健康課題への理解を深めた。
セミナー後に参加社員向けに実施したアンケートでは、満足度は 100%(「非常に満足」72%、「満足」28%)となった。また、参加者全員が女性の血友病に対して「理解が深まった」と回答し、そのうち 72%が「大いに深まった」、28%が「深まった」と回答した。 印象に残った内容としては、「血友病が男性だけの病気ではないという事実」(18名)、「当事者の実体験や声」(18名)、「女性が症状に気づきにくい構造的な理由」(17 名)が上位に挙げられた。
セミナーで得た知識の活用方法として、参加者の多くが「家族や友人との会話で共有したい」「職場の同僚と共有したい」と回答しており、「セミナーで得た学びを身近な人にも伝えていきたいと感じている」ことが伺えた。
参加社員からは「見えにくい負担に対して、男性である自分に何ができるのか当事者に近い視点で考えるきっかけになった」「女性の血友病や過多月経に関する課題がどのように啓発されているのかさらに学びたいと興味を持った」といった声も寄せられ、女性の血友病や過多月経について、新たな気づきを得る機会になった。
