ザソシチニブ 尋常性乾癬P3試験で頭皮、爪など最も治療困難部位で一貫して皮膚症状改善 武田薬品

 武田薬品は17日、開発中の次世代の経口チロシンキナーゼ2(TYK2)阻害「ザソシチニブ」(TAK-279)について、
尋常性乾癬に対する2つの主要なP3試験(3001および3002試験)の新たなデータで好結果を得たと発表した。
 今回のP3試験データにおいてザソシチニブは、頭皮、爪、手のひら(手掌)および足の裏(足蹠)を含む、治療が難しく患者への影響が大きい部位においても、プラセボと比較して一貫して高い皮膚症状の消失の割合を示した。これらの副次評価項目データは、2026年のAAD Innovation Academyで発表された。
 武田薬品では、2026年度中に、米国FDAおよびその他の規制当局に対する尋常性乾癬の新薬承認申請を提出する予定だ。ザソシチニブは、乾癬性関節炎を対象としたP3試験、およびクローン病、潰瘍性大腸炎、尋常性白斑、化膿性汗腺炎(HS)を対象としたP2試験においても、評価が進められている。
 今回のP3試験データは、LATITUDE PsO 3001および3002の無作為化、多施設共同、二重盲検、プラセボおよび実薬対照P3相臨床試験のトップライン結果を補強するものだ。
 これらの試験では、ザソシチニブ投与群の約70%が16週時点でstatic Physician Global Assessment(sPGA, 医師総合評価)0/1(皮膚症状の完全な消失またはほぼ消失)を達成し、Psoriasis Area and Severity Index(PASI, 乾癬の面積と重症度を表す指標)75の達成割合は4週時点でプラセボを上回り、24週時点まで増加し続けた。
 これらの全体的なデータは、ザソシチニブが最も治療が困難な部位においても、迅速かつ持続的な皮膚症状の消失をもたらす可能性を示している。
 3001および3002試験では、試験開始時点で爪乾癬を有する患者、または少なくとも中等症の頭皮乾癬もしくは掌蹠乾癬を有する患者も評価した。結果は、次の治療困難な患者への影響が大きい部位を含め、全身で一貫していた。

◆頭皮: ザソシチニブが投与された頭皮乾癬を有する患者の77%および74%が、16週時点でscalp-specific PGA(ssPGA, 頭皮病変の医師総合評価)0/1を達成した。これは、プラセボ群の7%および13%、アプレミラスト群の42%および30%と比較して有意に高い結果であった(p<0.001)。

◆手掌・足蹠(掌蹠): ザソシチニブが投与された掌蹠乾癬を有する患者の約70%(71%および69%)が、16週時点でhands and/or feet-specific PGA(hfPGA, 手および/または足の医師総合評価)0/1を達成し、プラセボ群の22%および10%、アプレミラスト群の44%および43%と比較して高い割合を示した。

◆爪: ザソシチニブはNAPSIにおいて、16週時点でプラセボと比較して統計学的に有意な改善を示しした(p<0.001)。両試験において、24週時点まで皮膚症状の改善は維持された。
24週時点までに最も多く認められた有害事象は、上気道感染、鼻咽頭炎、ざ瘡であり、新たな安全性シグナルは認められなかった。

◆Chinwe Ukomadu武田薬品消化器系・炎症性疾患領域ユニットヘッド、シニア・バイスプレジデント(M.D., Ph.D.)のコメント
 乾癬は複雑かつ不均一な疾患であり、患者さんによって、また時間の経過とともに、特に治療が難しく患者さんへの影響が大きい部位において異なる現れ方をする。TYK2は、IL-23/IL-17およびI型インターフェロンを含む疾患の中核的な免疫経路の調節において重要な役割を果たし、疾患の発現や治療反応の違いにも関与する。
 今回のP3試験結果は、次世代TYK2阻害薬が、1日1回投与の利便性の高い経口薬として、迅速で持続的かつ一貫した皮膚症状の消失をもたらす可能性を改めて示すものである。

◆LATITUDE PsO試験の治験責任医師および発表著者であるLeon Kircik氏(ケンタッキー州ルイビルのSkin SciencesおよびPhysicians Skin Care創設者兼medical director、M.D.)のコメント
 乾癬治療は進歩してきたが、多くの患者さんは、特に頭皮のような非常に目立つ、またはデリケートな部位で、依然として持続的な症状を経験しており、乾癬患者さんのおよそ半数が日常生活において大きな影響を受けている可能性がある。
 今回の結果は、ザソシチニブが、頭皮、爪、手のひら(手掌)および足の裏(足蹠)を含む最も治療困難な部位で一貫して皮膚症状の改善をもたらしたことを示しており、全身の皮膚症状の消失を望む患者さんに対する経口治療の選択肢となる可能性を裏付けている。

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