S1P5受容体作動薬「ONO-2808」 多系統萎縮症P2試験で好結果 小野薬品

 小野薬品は28日、S1P5 受容体作動薬「ONO-2808」について、多系統萎縮症(MSA)患者を対象としたP2相無作為化二重盲検比較臨床試験(ONO-2808-03試験)において得られた良好なデータを5月24~27日に米国アリゾナ州フェニックスで開催された 第7回世界パーキンソン病学会で発表したことを明らかにした。 今回の発表では、主に二重盲検コアパートのONO-2808投与24週時点の結果について報告。主要評価項目である有害事象の発現状況に加え、有効性についてはmodified Unified Multiple System Atrophy Rating Scale(mUMSARS)を含む複数の探索的な指標を用いて評価している。
 UMSARSは、MSAの重症度、進行度を客観的に評価する指標として用いられる。mUMSARS(modified UMSARS)は、臨床試験(1年間)において、病状進行を臨床的に意義深く、かつ感度よく捉える指標として、UMSARSから9項目〔言語、食事動作、更衣動作、衛生、歩行(walking)、排泄機能、立ち上がり、姿勢、歩行(gait)〕が抽出された指標である。
 同試験における有害事象の発現率は、プラセボ群(91%、21/23名)とONO-2808群(93%、64/69名)で同程度であり、安全性に関する新たなシグナルは認められなかった。
 有効性の指標として、パーキンソニズム優位型(MSA-P)のサブグループ集団において、24週時点におけるmUMSARSスコアのベースラインからの変化量(95%信頼区間)は、プラセボ群3.90(1.76~6.04)に対して、中用量群、高用量群はそれぞれ、1.39(-0.85~3.64)、1.16(-1.1~3.41)であった。
 また、MRI(磁気共鳴画像法)による脳体積評価では、ONO-2808群で脳萎縮の進行抑制に用量依存的な反応の傾向が認められた。
 これらの結果を踏まえ、今後、小野薬品はグループ会社であるデサイフェラとONO-2808のピボタルP3試験を開始する準備を進めていく。

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