「溶解型マイクロニードル」が「第6回 知財番付」専門性部門受賞 コスメディ製薬

「第6回知財番付」授賞式(c)Yusuke Maekawa

 コスメディ製薬は16日、同社が開発した「溶解型マイクロニードル」が、優れた知的財産を表彰するアワード「第6回 知財番付」において、専門性部門で受賞したと発表した。同アワード「専門性部門」は、特定の産業やシーンにおける課題解決力があるとされる知財を選定するもので、「溶解型マイクロニードル」は、医療・ヘルスケア分野での課題解決の可能性が評価された。

 「溶解型マイクロニードル」とは、ヒアルロン酸などの「皮膚に含まれる成分そのものを針にしよう」という独自の発想から生まれた皮膚内の水分で針が溶ける技術。京都薬科大学発ベンチャー企業のコスメディ製薬が開発した。マイクロニードルは、長さ数百ミクロンの微細な針で、皮膚から薬剤や有効成分を吸収させる技術である。薬剤を皮膚に塗布するより、効率的に成分を送達できる可能性が高く、医療・医薬領域では、痛みがなく、簡便に薬剤を体内に吸収させる「注射に代わる薬剤投与技術」として、ワクチン投与などへの応用が期待されている。同社は、「マイクロニードル」を化粧品に応用し、美容注射でしか皮膚内に入らない高分子成分を、セルフケアで安全に送達できる「マイクロニードル化粧品」を世界で初めて製品として上市した。
 「知財番付」は、クリエイティブ・メディア「知財図鑑」に掲載された知財の中から「特に世界を進化させる可能性を持つ」と評価されたものを”番付”として選出し表彰するアワードである。2020年よりスタートし、毎年100を超える知財の中から審査員による評価によって入賞知財を選出している。 授賞式は、4月8日に日本科学未来館未来館ホール(東京都江東区)で開催され、同社知的財産担当の澤田将和氏が表彰状を受け取った。
 今年で第6回を迎える本アワードでは、応用性・専門性・創造性・将来性の4部門で計40の知財が受賞。新たにテクノロジーやデザインを社会に根づかせ、文化として定着させたリーダーを称える賞「発明文化人(Invention Culture Person)」の表彰も行われるなど、技術を「道具」から「文化」へと昇華させる取り組みも開始している。

「第6回知財番付」専門性部門受賞の溶解型マイクロニードル

「皮膚に含まれる成分」でできた針が皮膚内で溶ける技術

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