2月22日、3月22日に学内外との「シナジー共同研究」採択3事業講演会初開催 京都薬科大学

 京都薬科大学は5日、2月22日および3月22日に、学内外との共同研究を支援する同大学独自の研究推進事業「シナジー共同研究」において、今年度採択されたデータサイエンスに関する事業 など3事業の講演会を初めて開催すると発表した。講演会は申し込み不要、参加費無料で対面開催となっており、誰でも参加できる。
 この「シナジー共同研究」は、研究ネットワークを充実し、オリジナリティーの高い研究成果の創出と教育プログラムへの還元を目的としたシナジー研究体制の整備を目指して2023年度から新たに始まった事業だ。
 京都薬科大学の教員が研究代表者として学内外の研究者と共同で行う研究事業に対し、1研究課題につき2年間で総額500万円を大学から助成するもの。
 初年度となる今年は、京都女子大学と連携したデータサイエンスに関する事業(代表:薬物動態学分野 栄田敏之教授)、統合的・包括的な神経変性疾患の克服を目的とする事業(代表:シナジーラボ 高田和幸教授)、膜タンパク質と脂質の協奏機構解明に基づく新規膜受容体機能調節因子の創成事業(代表:一般教育分野 佐藤毅教授)の3事業が採択され、研究が進められている。
 これら3事業の一環として、2月22日に第1回、3月22日に第2回および第3回の講演会を開催する運びとなった。2023年度シナジー共同研究講演会の詳細は次の通り。

◆開 催 日:
【第1回】2月22日(木)14:00~16:00

【第2回】3月22日(金)10:00~12:10

【第3回】 3月22日(金)13:30~15:40
※第2回と第3回は同日開催となる。

◆開催場所 : 京都薬科大学 愛学館3階・A31講義室(愛学ホール)

◆申 込: 不要

◆参 加 費: 無料

◆プログラム詳細

【第1回】データサイエンス
基調講演
・薬効評価のための統計的因果推論=京都女子大学データサイエンス学部 阿部貴行氏

共同研究発表
・データ解析に対する安定性評価手法の改良と新たな知見獲得~ 薬学分野への応用を目指して ~=京都女子大学データサイエンス学部 林邦好氏

・免疫チェックポイント阻害薬投与患者における副作用発現の予測モデルの開発=京都薬科大学臨床薬剤疫学分野 豕瀬諒氏

【第2回】神経変性疾患の早期診断・疾患修飾・機能補填を包括するニューロセラノスティクスの開発
・ニューロセラノスティクスの開発を目指したシナジー共同研究の進展に向けて=京都薬科大学シナジーラボ高田和幸氏

・老年期中枢神経疾患の克服に向けたミクログリアの機能制御とイメージング診断への挑戦=広島大学大学院医系科学研究科 中村庸輝氏

・次世代MRIによる生体機能イメージング:脳疾患への展開を目指して=岐阜大学大学院医学系研究科 兵藤文紀氏

・神経難病におけるニューロセラノスティクス=滋賀医科大学 遠山育夫氏

【第3回】膜タンパク質と脂質の協奏機構解明に向けた分子化学的研究と新規膜受容体機能調製因子の創製

・膜受容体膜貫通―膜近傍部位の構造機能解析=京都薬科大学一般教育分野佐藤毅氏

・Gタンパク質共役型受容体の生理機能解明に向けたin vivoケモジェネティクスの構築=名古屋大学大学院工学研究科 堂浦智裕氏

・膜受容体-脂質間相互作用の1分子イメージング=東北大学大学院薬学研究科 柳川正隆氏

・リン脂質の新たな細胞機能の理解へ向けて=京都薬科大学薬品物理化学分野 長尾耕治郎氏

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