レメトスタット 末梢性T細胞リンパ腫のグローバルP2試験で好結果 第一三共

 第一三共は11日、再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)を対象としたEZH1/2阻害剤「バレメトスタット(DS-3201)」について、グローバルP2試験(VALENTINE-PTCL01)において好結果を得たと発表した。
 試験結果は、有効性については、再発または難治性のPTCL患者119名において、主要評価項目である奏効率は43.7%(完全奏効14.3%、部分奏効29.4%)であった。奏効期間の中央値は11.9ヵ月、無増悪生存期間の中央値は5.5ヵ月、全生存期間の中央値は17.0ヵ月であった。
 安全性については、同剤の他試験と同様の傾向であり、新たな懸念は認められなかった。解析対象の患者133名において、グレード3以上の有害事象は57.9%にみられた。
 これらの試験結果は、米国血液学会(ASH 2023)で初めて発表された。
 第一三共は、同試験結果に基づき、再発または難治性のPTCL治療を対象として「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されている日本において、2023年度下半期の承認申請に向けた準備を進めている。

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