視神経脊髄炎スペクトラム障害治療薬「ユプリズナ」 台湾で上市 田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は30日、視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)治療薬「ユプリズナ」について、UPLIZNA連結子会社の台田薬品(本社:台湾 台北市)が台湾において上市したと発表した。
 同剤は、ヒト化抗CD19モノクローナル抗体製剤で、抗体を産生する形質芽細胞や形質細胞を含むB細胞に発現するCD19というタンパク質に結合し、CD19陽性B細胞を循環血液中から速やかに除去する作用を有している。
 田辺三菱製薬は、アムジェン社(本社:アメリカ)から2019年10月に同剤を導入。
 NMOSD治療薬として、米国およびEUではアムジェンが、また中国ではアムジェンの提携先が、それぞれ承認を取得している。
 台湾では、2021年11月にNMOSDが希少疾患に指定されており、田辺三菱製薬は2022年9月にユプリズナの輸入販売承認を受け、上市準備を進めてきた。
 ユプリズナは、NMOSDに対する新たな作用機序を有する薬剤であり、投与間隔が半年に1回という利便性から、患者のライフスタイルにあわせた治療を可能とする。
 台田薬品は、新たに中枢神経領域の製品ラインナップを拡大することで事業基盤を強化し、ユプリズナを再発予防期のNMOSD患者の新たな治療選択肢として提供する。
 なお、日本では既にNMOSD治療薬として2021年3月に承認を取得し、同年6月に上市している。

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