大細胞型B細胞リンパ腫治療薬「エプキンリ」 22日より国内販売開始 アッヴィ

 アッヴィは、再発と難治性の大細胞型B細胞リンパ腫治療薬「エプキンリ」について、22日より日本での販売を開始した。
 対象は、再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)のうちびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、高悪性度B細胞リンパ腫(HGBCL)、原発性縦隔大細胞型リンパ腫(PMBCL)、および再発又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)。
 日本において悪性リンパ腫の90%以上を占める非ホジキンリンパ腫(NHL)の総患者数は約12.4万人と推定されている。NHLのひとつである、LBCLには、DLBCLを含む複数の病型があり、DLBCLはNHLの約30-40%を占めるとされている。
 また、近年悪性リンパ腫の患者数は増加傾向にある。LBCLの治療は近年進歩している。だが、全身療法を2つ以上受けた再発又は難治性のLBCLについては、標準的な治療法が確立しておらず、新しい治療法へのニーズが高い疾患である。
 なお、FLは、DLBCLに次いで発生頻度の高いB細胞性リンパ腫であり、NHLの10~20%を占めている。FLの5~10%を占めると報告されているGrade 3Bは、アグレッシブリンパ腫に準じた治療がなされている。
 エプキンリは、アッヴィとジェンマブ社のがん領域におけるグローバルな提携関係の下、日本では、ジェンマブが製造販売を行い、ジェンマブとのコ・プロモーションにより、両社が情報提供活動を展開する。
 
◆ジェームス・フェリシアーノアッヴィ合同会社社長のコメント
 エプキンリを再発又は難治性のLBCL患者さんに新たな治療選択肢として提供できることを大変嬉しく思う。アッヴィでは、複数の血液がんの標準治療を変革に取り組むとともに、様々ながん種に対する開発を積極的に推進している。エプキンリを通じて、新しい治療選択肢を必要とする患者さんの笑顔に貢献していく。

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