アステラス製薬のアイルランド・ケリー州への最先端工場新設に歓迎の意 アイルランド政府産業開発庁

新工場の外観イメージ図(今後変更の可能性有)

 アイルランド政府産業開発庁は2日、アステラス製薬が9月14日に発表したアイルランド・ケリー州トラリーに新設する最先端工場に 3億3000万ユーロ(約552億円)以上投資することに対して、改めて歓迎の意を表した。
 今回のアイランドにおける投資は、アステラス製薬の無菌製剤の生産と能力を拡大し、世界的な供給に向けて安定した生産を強化するとともに、革新的な抗体医薬品をはじめとする新製品の開発および商業化を加速させるもの。
 サイモン・コーヴェニー企業・貿易・雇用大臣は、「トラリーに最先端工場を新設するというアステラス製薬の決定を心から歓迎する。アステラス製薬がもたらす多額の投資は、高度で専門的なエンジニアリング、サイエンス、テクノロジー分野における雇用の創出にもつながり、アイルランド南西地方にとって非常に重要である」と明言。
 さらに、「新工場を意欲的な持続可能性目標と価値に沿って建設し、エネルギーと環境設計における国内および世界最高のベストプラクティスを採用することに対するアステラス製薬のコミットメントは、称賛に値する。今回の変革的なプロジェクトの成功を心よりお祈り申し上げたい」と訴えかけた。
 新工場は、トラリーのケリー・テクノロジー・パーク内にあるアイルランド政府産業開発庁のグリーンフィールド・サイトに建設される予定だ。新工場の建設は、高度で専門的なエンジニアリング、サイエンス、テクノロジー分野の雇用を同地域にもたらすとともに、アステラス製薬のビジョンである「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者の価値に変える」の実現を後押しする。
 アイルランド政府産業開発庁のマイケル・ローハン長官は、「アステラス製薬の今回の発表は、アイルランド南西地方そしてアイルランド全体にとって素晴らしいニュースである」と強調。
 その上で、「アステラス製薬は、既にケリーおよびダブリンの両地域において存在感を示しており、最先端の無菌製剤工場の新設に向けた今回の3億3000万ユーロに及ぶ大規模投資は、同社のグローバル事業におけるアイルランドの戦略的重要性を明確に示している」と断言し、「トラリーの新工場は持続可能性を中核に据えて建設され、アイルランドと各地方の投資先としての魅力を示す」と訴求した。

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