magrolimab FDAが急性骨髄性白血病対象試験の新規患者投与を部分的に実施保留 小野薬品

 小野薬品は22日、同社が提携するギリアド・サイエンシズが米国で開発中のmagrolimabについて、FDAが急性骨髄性白血病を対象とした臨床試験における新規患者への投与開始を部分的に実施保留(partial clinical hold)にしたと発表した。
 このFDAの措置は、高リスク骨髄異形成症候群(HR-MDS)を対象としたmagrolimabのP3試験(ENHANCE試験)の中止に続くもので、登録患者には、引き続き治験薬の投与を継続し、固形がんを対象とした試験には影響しない。
 小野薬品は、2019年7月に米国フォーティーセブン社(2020年4月にギリアド社の完全子会社)と、同社のmagrolimabを日本、韓国、台湾およびASEAN諸国で独占的に開発および商業化するライセンス契約を締結している。
  magrolimabは、開発中のファーストインクラスのCD47に対するモノクローナル抗体である。マクロファージのSIRPα受容体によるCD47の認識を妨げることで、マクロファージによる貪食を避けることでがん細胞が使う”don’t eat me”シグナルを遮断するよう設計されている。
 magrolimabは、複数の血液がんで開発されており、固形がんでも開発されている。日本、韓国および台湾では、小野薬品がONO-7913(開発番号)として開発中である。

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