世界最薄の減量用ポケッタブルスケール「GRAMIL」発売 タニタ

食事摂取量を可視化してアスリートの勝てる体作りサポート

ポケッタブルスケール 「GRAMIL」KP-130L を手で持った様子

 タニタは、食事量を計量・記録してアスリートの減量をサポートするポケッタブルスケール「GRAMIL(グラミル)」KP-130Lを発売した。世界最薄となる厚さ8mmのコンパクトサイズで、時間や場所を選ばず、あらゆるシーンで摂取した食事量を手軽に計量できる。
 また、専用のスマートフォンアプリ「GRAMIL」を使うことで、食事や水分の摂取量を記録し、体重と併せた管理ができる。アスリートの体重コントロールとパフォーマンスの維持・向上を両立させ、勝てるからだづくりをサポートする。。タニタオンラインショップ(https://shop.tanita.co.jp/)限定販売で、価格は6万6000円(税込)。初年度500台の販売を計画している。
 アスリートの体作りにおいて、トレーニングと同様に重要なのが食事である。パフォーマンスの向上や体重階級制競技における制限体重のクリアを目的に減量に取り組むアスリートにとって、食事や栄養を管理して体重コントロールに取り組むことは、体作りにおける重要なテーマの一つである。
 近年、わが国のスポーツ人口は増加傾向にある。ウオーキングなど健康づくりを目的とした運動強度の低いスポーツだけでなく、趣味として運動強度の高いスポーツを本格的に楽しむ人も増えている。こうしたスポーツ愛好家においても、大会への出場や成績の向上を目的に、体重コントロールへの関心が高まっている。
 「体重階級制競技の試合への参加、またはスポーツのパフォーマンス向上を目的に減量を行った経験がある人」1000人に「減量に関する悩み」を聞いたところ、体調を崩したり、パフォーマンスの向上につながらなかったりするなど、975人が何らかの悩みがあったと回答した。

「体重階級制競技の試合への参加、またはスポーツでのパフォーマンス向上を目的とした減量に関する悩み」についての調査結果
品目を設定し、栄養バランスを細かくチェックできる。測ったデータは1時間から8時間まで
表示単位を変えて確認できる。


 今回発売するグラミルは摂取した食事量と減量の進捗を可視化することで、こうしたアスリートの減量にまつわる悩みの解消をサポートする。
 グラミルは、世界最薄となる厚さ8㎜を実現。タニタの標準的なクッキングスケールに比べ約3分の1の厚さで、サイズも約2割と超コンパクト化した。
 トレーニング先や試合先はもちろん、オフィスや外食先のレストランなどあらゆる場所に携帯し、いつでもどこでも手軽に食事量を計量・記録できる。本体は、表示画面に有機ELディスプレイを採用するとともに、ブラックを基調にアクリルレンズやアルミ素材を組み合わせた高級感のあるデザインに仕上げた。外食先のレストランでもスタイリッシュに使用することができる。
 商品の発売に合わせて専用のスマートフォンアプリ「GRAMIL」(Android搭載スマートフォンおよびiPhoneに対応)をリリースする。グラミルで計量した結果をBluetooth通信でスマートフォンへ転送し、アプリで記録・管理できる。
 ユーザーが設定した品目で食事量を細かく記録することが可能で、「主食」「主菜」「副菜」などを設定して栄養バランスの確認を行える。
 この他にも、マラソンなど持久競技におけるカーボローディングで炭水化物の摂取量を確認したり、筋肉量を維持しながら減量を達成するためにたんぱく源となる食品の摂取量を記録したりするなど、競技ごとのからだづくりのニーズに合わせてユーザーがカスタマイズして活用できる。

アプリでは食事量と飲水量を体重の推移と併せて確認できる。


 また、体重階級制競技の試合出場へ向けてシビアな減量を行うアスリートの使用も想定し、食事量と飲水量の2つの計量モードを用意した。
 アプリでは、食事摂取量と体重の推移を同時にグラフに表示することで、減量の進捗を確認しやすくした。また、目標とする減量体重と達成時期を設定すれば、減量の計画プランをグラフで表示する。
 さらに1週間で5%以上体重が減少していることを示す急速減量線も表示し、からだへの負荷が大き過ぎる減量になっていないかを確認できるようになっている。
 過度な減量はパフォーマンスの低下や体調不良につながるだけでなく、身体組織や機能に大きな支障をきたす。これらの機能により、健康とパフォーマンスを維持しながら減量の達成をサポートする。

1週間の体重推移のグラフ。減量プラン(黄色)と急速減量線(点線)とを重ねて表示することで、からだに負荷が強すぎる
減量になっていないかを確認できる。


 タニタでは、これまで競歩の日本代表選手、プロサッカーチームやプロバスケットボールチームなど、さまざまな競技のアスリートをサポートしてきた。
 現在、7チーム約140人のアスリートのサポートを行っている。また、2004年に世界で初めて左右部位別での計測が可能な体組成計インナースキャンBN-600を発売して以来、アスリートのからだづくりに役立つ商品やサービスを多数提供してきた。
 同商品の投入により、からだの変化をモニタリングするのに加え、摂取した食事量の可視化を実現する。同社では、今後も体組成計だけでなく、さまざまなアスリート向け商品のラインアップを拡充し、アスリートやスポーツ愛好家のパフォーマンス向上をサポートしていく意向を示している。

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