4月27日に「脳のシワが無い病気、滑脳症とは?」テーマに都医学研都民講座開催 東京都医学総合研究所

  東京都医学総合研究所は、4月27日に一般の方向け講演会として都民講座 「遺伝性神経疾患におけるカルパイン制御について」をハイブリッド形式(会場+オンライン配信)で開催する。
 山田雅己福井大学学術研究院医学系部門教授が「脳のシワが無い病気、滑脳症とは?」、小野弥子同研究所プロジェクトリーダーが「カルパインの働きと疾患」をテーマにそれぞれ講演する。講演内容および申し込み方法は、次の通り。

◆山田氏:「頭の良い人は脳みそのシワが多い」「勉強して脳みそのシワを増やせ」などと聞いたことがあるが、これは本当か?実は、母親のお腹から赤ちゃんが「おぎゃあ」と生まれた段階で脳のシワは出来上がっている。従って、生後にいくら勉強してもシワは増えないことになる。
 この脳にシワが無い滑脳症という疾患がある。滑脳症の患者は、精神遅滞やけいれんなどの重い症状がみられるが、現状では根本的な治療方法はない。
 今回は、我々がこの滑脳症の治療薬にどのように取り組んできたのか、脳にシワができる仕組みも含めて解説する。

◆小野氏:細胞内に存在するタンパク質は、作られたそのままの形で働くだけでなく、時に”切られる“ことが必要である。その役割を担うのが、カルパインを始めとするプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)で、生命を支える重要な制御メカニズムを構築している。
 また、神経変性疾患などの疾患では、カルパインの働きが上手く調節できていない場合があるため、病態改善のターゲットとなる。カルパインの働きと疾患に関する研究状況について概説する。

◆申し込み方法(参加定員540名[都医学研講堂:40名、オンライン:500名]、事前申込、先着順、無料)
【会場で聴講する人】
往復はがき又はメールでお申し込む(1通につき2名まで)。
往復はがきは、住所、氏名(フリガナ)、電話番号、2名希望の場合は同伴者氏名及び「第1回都民講座(対面式希望)」と記入の上、申し込む。返信用はがき表面にも郵便番号・住所・氏名を必ず記入すること。

メールは、件名を「第1回都民講座(対面式希望)」とし、氏名、電話番号及び2名希望の場合は同伴者氏名を記入の上、申込専用アドレス(tomin@igakuken.or.jp)
まで。

【オンライン視聴の人】

ホームページ(https://www.igakuken.or.jp/public/tomin/2023/tomin01.html)の登録フォームよりお申し込んむ。


 

タイトルとURLをコピーしました