ペプチドリームと特殊環状ペプチド医薬品創製で創薬提携契約締結 小野薬品

 小野薬品は15日、 ペプチドリーム社と複数の創薬標的に対する特殊環状ペプチド医薬品の創製に関する創薬提携契約を締結したと発表した。
 同契約に基づき、ペプチドリーム社は同社独自の創薬開発プラットフォーム技術であるPDPS(Peptide Discovery Platform System)を用いて、小野薬品が開発を目指す複数の創薬標的に対して、特殊環状ペプチド医薬品候補化合物の創製および最適化を行う。
 小野薬品は、その医薬品候補化合物を全世界で独占的に開発・商業化する権利を取得する。同社は、契約一時金、研究資金、研究・開発などの進捗に応じたマイルストンおよび上市後の売上高に応じたマイルストン、ならびに段階的ロイヤルティをペプチドリーム社に支払う。
 小野薬品は、2021年3月にペプチドリーム社とPDPSの自動化プラットフォーム技術に関する非独占的ライセンス契約を締結している。今回の契約締結により、PDPSを用いて創薬標的に対する親和性の高い特殊環状ペプチド医薬品をペプチドリーム社と迅速に創製し、一日も早く革新的な新薬を特定の疾患患者に届けられるように取組んでいく。

◆滝野 十一小野薬品取締役専務執行役員研究本部長のコメント
 我々は、ペプチドリーム社のPDPS自動化プラットフォーム技術を高く評価しており、特殊環状ペプチド医薬品の創製においてペプチドリーム社と協働できることをうれしく思う。
 今回の新たな提携が、当社のペプチド創薬を加速し、患者さんにとって革新的な医薬品の創製につながることを期待している。

◆舛屋圭一ペプチドリーム社取締役副社長のコメント
 2021年3月のPDPSの非独占的ライセンス許諾契約に続き、本契約を締結したことを大変喜ばしく思っている。小野薬品内で既に運用されているPDPSを用いた創薬研究と並行して本契約に伴う共同研究を行うことで、新たに複数のターゲットに対する創薬研究を加速できるだけではなく、PDPSの運用に関連する両社の協業がさらに発展的になることが可能になると考えている。

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