ファンペップは10日、同社子会社のアンチエイジングペプタイド(AAP)がサンルイ(東京都目黒区)と機能性ペプチドを配合したフェムテック化粧品に関する共同開発契約を締結したと発表した。
フェムテック(Femtech)は、Female(女性)と Technology(技術)を組み合わせた造語で、女性が持つ健康問題や悩みを最新技術により解決を目指す製品やサービスを意味する。
2015 年9月に国連が SDGs(持続可能な開発目標)を採択してジェンダー平等に注目が集まっていることや、2021 年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針 2021(骨太方針)」にフェムテック推進が盛り込まれたことなどにより、フェムテック市場の成長が期待されている。
サンルイは、植物療法やデリケートゾーンケアの普及と社会活動にいち早く取り組んできた森田敦子氏が代表を務め、2021 年 9 月、フェムテック・ウエルネスメディア「ウームラボ(WOMB LABO)」を立ち上げ、同時にデリケートゾーンのケア製品などを扱うセレクトオンラインショップ「ウームラボ オンラインストア(WOMB LABO ONLINE STORE)」もスタートさせてフェムテックに関する知識やフェムテック製品(自社製品であるデリケートゾーン・ボディーケアブランド「アンティームオーガニック(INTIME ORGANIQUE)」など)の普及を行っている。
ファンペップは、大阪大学大学院医学系研究科の研究成果に基づき、機能性ペプチドの実用化に向けた研究開発に取り組んでいる大学発ベンチャー企業である。主力の医薬品分野においては皮膚潰瘍治療薬や乾癬治療薬について国内外で開発を行っているが、その他の化粧品やヘルスケア分野においては子会社AAPが事業会社との提携によって機能性ペプチドの実用化に取り組んでいる。
同共同開発では、サンルイのフェムテック分野の化粧品に抗菌作用を持つ機能性ペプチドを配合した新規化粧品の共同開発を進めていく。
なお、同共同開発による 2023 年 12 月期の業績への影響はない。